ヴァリアーノ グラン・セレツィオーネ
6.38 キャンティ・クラシコ 2013
生産地:イタリア、トスカーナ、キャンティ・クラシコDOCG
生産者:ピッチーニ
品種:サンジョヴェーゼ、メルロー
色・粘性:深い緋色、粘性は強め
香り:アルコール、チョコレート、生クリーム、
いちご、きのこ、ミント、スミレ
ボリューム:軽い○○●○○重い
タンニン:控えめ○○●○○強い
甘味:ドライ○○●○○甘い
酸味:まろやか○○●○○シャープ
果実味:スパイシー○●○○○フルーティ
飲んだ日:2020.7.22.Wed ~ 23.Thu
購入日:2020.7.22.
購入場所・値段:夫からのB-dayプレゼント
まず香りの洪水にノックアウト。
(優しい甘やかさから爽やかなハーブ系まで
多彩ながらよくまとまり豊かで繊細な香り)
チャーミングかつしつこさのない甘味と
程よい酸味・辛味のバランスがよく、
ふくよかかつキリッとした飲み心地。
コク、豊かなミネラル感(塩味)、
カカオ系のスパイシーさが織りなす余韻は長めで
リッチ感満載の1本。
キャンティとキャンティ・クラシコの違い
1870年前後、それまで硬く飲みづらかった
サンジョヴェーゼを、ベッティーノ・リカゾーリ男爵が
より軽く、より早く飲めるようなブドウの黄金比率を考案。
(サンジョヴェーゼ70%、カナイオーロ20%、マルヴァジア10%)
これが今日のキャンティの基礎と言われている。
飲みやすくなったキャンティは、普段から気軽に飲める
飲みやすくなったキャンティは、普段から気軽に飲める
「安酒」としてイタリアのみならず国際的に普及。
世界的に大人気となったキャンティは
世界的に大人気となったキャンティは
「キャンティ」という名がつけば売れる時代へと突入。
金儲けに走った一部の生産者は粗悪なものを販売し
人気と反比例するように、キャンティの質が悪化。
そこで33の生産者たちが自分たちのワインを守るべく
そこで33の生産者たちが自分たちのワインを守るべく
1924年に品質保護協会(キャンティ・クラシコ協会)を設立。 この頃からキャンティ・クラシコのシンボル
「ガッロ・ネーロ(黒い雄鶏)」のマークを使うように。
その後原産地呼称制度のいくつかの変更を経て
1996年遂にキャンティ・クラシコがキャンティから独立し
単独でDOCGを名乗れるようになる。
2006年にはリカゾーリが認めていた白ブドウのブレンドが
キャンティ・クラシコでは完全に禁止され、
軽くてフレッシュなキャンティと
重厚で優美なキャンティ・クラシコは
まったく別物のワインとなった。
軽くて酸味が強いキャンティは好みではなかったのだが
これはキャンティらしからぬ味わい(重厚、スパイシー)で
美味しい!!ナゼ!?!?と思ったら・・
上記の通りキャンティとキャンティ・クラシコは
まったくの別物だということがわかり、納得。
ちなみに「6.38」はこのワインを作るために
1998年にブドウが植えられた畑の面積(ha)。