シャトー・ブレイニャン 2013
生産地:フランス、ボルドー、メドック
生産者:シャトー・ブレイニャン
品種:CS、メルロー
色・粘性:煉瓦色、粘性はやや強め
香り:ベリー、カシス、オレンジの皮、アルコール、
タバコ、クリーム、絹さや、醤油
ボリューム:軽い○○○●○重い
タンニン:控えめ○○○●○強い
甘味:ドライ○○●○○甘い
酸味:まろやか○○●○○シャープ
果実味:スパイシー○○○●○フルーティ
飲んだ日:2020.4.11.Sat
購入日:2020.1.19.
購入場所・値段:セラー専科(ネット通販) 1100円
ボリューミーでタンニンもしっかりしているのに
舌触りはサラリとシルキー。
しつこさを感じさせない甘味と後半主役を張る酸味は
ジューシーなぶどうの果実味を伴い、
わずかなほろ苦さがアクセントとして紛れ込む。
余韻にはヨーグルト様のコクとミネラル感(塩味)。
グラスに注いですぐはアルコール感が強く
舌への刺激にパンチを感じるが、
時間が経つにつれ穏やかになる。
マリアージュはなかなかにおもしろく秀逸。
ヨーグルトと合わせると、ワインの苦味とフローラルさが立ち
都会的でスタイリッシュな印象になる。
チーズ蒸しパンと合わせると、ワインのコクが増し
小麦粉の甘い風味と相まって
無邪気な少女のような素朴で可愛らしい印象が出現。
和牛と合わせると、ワインが肉の甘味を引き立たせる。
味噌汁やサラダなど和食、薄味のもの、野菜とも
大きな損傷なく合わせることができる。
メドックはジロンド川の左岸にあるAOCを認められた地域。
下流域をバ・メドック、上流域をオー・メドックといい、
特に高品質ワインを産出するオー・メドックには
さらに厳しい規制の村名AOCを名乗れる6地区がある。
(サンテステフ、ボイヤック、サン=ジュリアン、マルゴー、
ムリス、リストラック=メドック)
今回飲んだワインのシャトーは
下流域(バ・メドック)にあるけれど、
メドックには違いなし。
1級格付けワインを作るかの有名なラフィット・ロートシルト
とは直線距離で13km程しか離れていない。
2013年はボルドーのハズレ年らしいし
千円ちょっとと安価なワインだったが、
他のワインに比べて繊細で品良く熟成された1本だった。
さすがはメドック、腐っても鯛。(ちょっと違う
周囲を360度葡萄畑に囲まれた白壁のシャトー。
綺麗に整備され燦々と日差しを浴びる葡萄の木たち。
のんびりと散歩したくなる光景。
7年の貯蔵期間を経てオリができていた。