修学旅行で日光市に訪れる小学校、
そういった学校にお子さんを通わせていらっしゃる親御さんは
我が子を日光に行かせても大丈夫なのか?とさぞご心配のことでしょう。
自分で実際に日光に訪れて線量を測っていらっしゃる方もいて
そういう方がブログに書いて下さっていますから、
修学旅行生がよく訪れる場所は、やはりまだまだ
線量が高い(0.22~0.29μSv/h)ということがわかるかと思います。
とても具体的でわかりやすいブログ報告です。是非読んでみて下さい。)
しかし、日光はとても広い地域で地形も変化に富んでいますので、
同じ市内と言っても地区によって線量には結構な差があります。
私の居住地は日光の中でも比較的線量の低いところです。
(自前の線量計で計測していつもだいたい 0.12~0.18μSv/h )
職場に至っては更にもうちょっと低いくらいです。
でも、上記のように高い線量の報告ブログなどが出回ると、
どうしても日光市全域が線量が高いように思われてしまい
「日光は高いんだ、危険だ、行かない方がいい」となります。
結果、線量の低い地区の観光業も大きな打撃を受けます。
温泉で有名な我が地区も震災の後は閑散とし、
特産品は売れなくなり、潰れてしまったホテルもあります。
(我が地区に限って言えば)小さな実害の上に大きな風評被害が上乗せされ、
観光や特産品によって生きている人たちは非常に苦しい思いをしているのです。
とてもやるせない思いでいっぱいです。
その一方で、
私は内部被曝が恐ろしいので食べ物に気を遣っています。
産地を気にして買い物をします。
国の暫定基準がバカみたいな数値でアテにならないので
関東・東北の野菜を根こそぎ避けるしかありません。
だけどこうした態度も、風評被害を助長しているのかもしれません。
関東・東北の中にだって、私の職場のあるところのように
実は放射線の低い地域が他にもあるかもしれないからです。
その地域でとれた食べ物は避ける必要がないかもしれないのです。
だけど、詳しくはわからない。だから避けるしかない。
結局、日光訪問を避けようとしている人も、私も、同じです。
この情報不足の中で不安を基に行動すれば
怪しいものはみな避けるしかないのです。
実害はもうどうしようもない。
だけど風評被害は避けなければならない。
そのためには、実害のあるところとそうでないところを
徹底して区別しなければなりません。
実害に対しては東電にしっかり保証させる。
そうやって実害を明らかにしても救われる状態を作ったうえで実害を明確にすれば、
それ以外のところには行っても大丈夫、それ以外は食べても大丈夫、となり
安心して旅行に行ったり食べ物を買ったりすることができるはずです。
まぁ、そんなことは今さら私が言わなくてもわかりきったことです。
問題は、原子力ムラの人たちの行動原理が
世のため人のためではなくて自分の金儲けのためだけということ。
いつでも話はそこに行き着きます。
本当にやるせない。
だけどやるせないからといって諦めてしまってはヤツ等の思うつぼです。
抵抗し続けるしかないのですね。
自分にできることは微々たるものですが。