ツール2010 での TT |  田舎女 *ぽこ* のなんてことはない日々

 田舎女 *ぽこ* のなんてことはない日々

   独立した娘2人を持つパートタイマー主婦です。
   ワインのこと、愛猫のこと、
   寒冷地のド田舎暮らしのこと・・
   思いつくままに。

プロローグでの TT は 平坦な 8.9km
リザルトを見ると
スプリンターやオールラウンダーなどがちょこちょこと入り込んではいるものの
TT スペシャリスト & TT が得意な選手が順当に上位を占めている

1位 カンチェラーラ
2位 トニー・マルティン          +00’10”
3位 デイヴィッド・ミラー          00’20”
4位 アームストロング            00’22”
5位 ジェラント・トーマス(スカイ)     00’23”
6位 コンタドール              00’27”
8位 ライプハイマー             00’28”

TT が得意なはずなのに出遅れた感があるのは以下の選手たち
(Aシュレックはもともと TT が苦手なはずだが
 今年のルクセンブルグ TT チャンプになるほど
 TT 能力を上げているらしいので 一応リザルトを入れておく)

11位 ブックウォーター(BMC)      +00’35”
12位 マローリ(ランプレ)          00’35”
14位 マイケル・ロジャース(コロンビア)   00’35”
17位 クレーデン               00’36”
18位 キリエンカ               00’38”
19位 ヴィノクロフ              00’38”
20位 クロイツィゲル             00’38”
22位 LLサンチェス             00’39”
23位 エヴァンス               00’39”
25位 ザブリスキー              00’40”
74位 メンショフ               00’56”
77位 ウィギンス               00’56”
122位 Aシュレック             01’09”

平坦で距離が短いというコースを考えると
上位はもっと接戦になるかと思っていたのだけれどそうでもなかったなぁ

しかし 落車した選手以外で最も遅い選手が1分42秒遅れ
半分近くの選手がタイム差1分以内 ということを考えると
上位でもタイムが伸び悩んでいるフシがあるので
かえって 出遅れた選手でもタイム的にそれほど痛手を負っているようには思えない

総合争いを見据えて コンディションのピークを3週目に持って行こうとしているとすれば
ここで本調子が出ていなくても仕方がない まずまずの出だしだ と言える選手もたくさん


そして3週間を闘って後の第19ステージでの TT 平坦だが 52km と距離が長い
こちらは驚きのリザルトとなった
以下は TT スペシャリスト & TT が得意な選手たちの結果

1位 カンチェラーラ
2位 トニー・マルティン          +00’17”
3位 グラブシュ(コロンビア)        01’48”
4位 コノヴァロヴァス(サーヴェロ)     02’34”
5位 ザブリスキー              03’00”
7位 キリエンカ               03’10”
9位 ウィギンス               03’33”
11位 メンショフ               03’51”
17位 ディヴィッド・ミラー          04’20”
26位 フグルサング(サクソバンク)      05’08”
33位 ヴィノクロフ              05’32”
35位 コンタドール              05’43”
41位 ライプハイマー             05’59”
42位 ブックウォーター            06’01”
44位 Aシュレック               06’14”
76位 マローリ(ランプレ)          07’14”
79位 LLサンチェス             07’18”
82位 クロイツィゲル             07’25”
87位 クレーデン               07’35”
166位 エヴァンス               10’57”

地球人ではないカンチェは別格として(笑)
チームのアシストをしっかり頑張っていたマルティンが
宇宙人(または機械仕掛けの)カンチェとまだやりあえる
そんな力が残っていることに驚愕

しかし私が一番驚いたのは コンタのコンディションの悪さ

当日の生中継では コンタとアンディの総合タイム差が画面に出て
その接戦ぶりに 実況・解説者が沸いていましたが
冷静になってよく考えてみなされ

能力を上げてきたらしいとはいえ 所詮は TT が苦手だったアンディ
リザルトは 6分14秒遅れの44位
まぁこんなもんだろねという感じの結果
それに対し もともと TT が得意なはずのコンタが
トップのカンチェから 5分43秒も遅れてゴール(35位)
昨年のツール第18ステージで バケモノカンチェを押さえ優勝した
それくらい TT 能力の高いコンタが
アンディと接戦! 通常ならありえませんて

アンディがすごいんじゃなく コンタが不調だったんですってば!
(走ってるコンタ見たら いつもならポーカーフェイスのはずのに
 あのときは 歯を食いしばって必死の形相
 コンディションの悪さは明白でしたもの)

そうした悪いコンディションの中でからくもマイヨジョーヌを守ったコンタが
ヴィノと抱きあった後思わず泣きだしたシーンにはジ~ンときましたねぇ
この3週間本当にキツかったんだろうなぁ よく耐えた よく頑張った


総合争いから受けるプレッシャーやダメージ
それをアシストしなければならない身分
もともとの力の差や コンディションの差
モチベーションの違い 落車の影響
3週間の闘いを経ての諸々が リザルトに如実に表れていると思います
終盤に設けられた TT ステージとは 本当に恐ろしいものです
(見る分には 非常~~におもしろいですが・・)