
今ではすっかりクラシック好きの
上品なオバサマとなったアタクシですけど。

今から四半世紀前のLAメタルが華やかかりし頃、
10代だった私もすっかりハマッっていて。
モトリーやポイズンを観に武道館へ行ったり。
弾けもしないギターをバイト代はたいて買ったり。
そしてとうとうそのメタル愛は
自身の髪型へと向かったのであった。
近所の美容院に行き
雑誌から切り抜いたトム・キーファー

勇気を持って差し出した。
「この髪型にしてください!!!」
*写真はイメージです。
実際に美容院で差し出したものとは違います。
片田舎にあるご近所さん相手の美容院の
美容師さんは内心ビックラコイタだろうなぁ。
こんな髪型請け負ったことはなかったのであろう、
出来上がったのはやけにキッチリした
ウエービーロングヘアーであった。
こんなんじゃなぁぁぁい!!!

と内心悲しくなりながらも
文句の言えない小心者の私は
脳内をせわしなく働かせ
色を変えれば少しは「マシ」になるかも!
という結論に至り
美容院を出たその足でスーパーに向かい
安い脱色剤を手に入れた。
脱色剤で金髪に近い栗色になり
傷んだ髪は程よくフワフワ。
軽~い感じになって結果オーライ。
どこからどう見てもメタル小僧となった
地方国立大生のワタシであった。
髪型で気分て変わるよね。
それまでは外見にコンプレックスがあって
できるだけ地味に目立たないようにしていたけど、
あのメタル小僧ヘアーにしてからは
どうやっても目立ってしまうので
ふっきれたし(逆に「見て~」くらいの気持ち

周囲はそれほど自分を気にしちゃいない
(というか、外見だけで敬遠されたりしないし
卑屈になってる方がよほど人が寄り付かない)
ってことも身をもってわかったし、
化粧


自由にやるようになったし、
気持ちが軽くなったよ。

その後就職のために髪を切り黒く戻した。
世間ではおカタい方の職業なので
今はあまり好き勝手な髪型や服装はできない(自制)。
服を買う時はついつい「節度」を考える。
そのことに大きな不満はないけれど、
あの頃は本当に自由で楽しかったな~
やっといてよかったな、と思う。
やりたいことやるなら学生のうちですよ、
若者の皆さん。
後悔しないように、青春を謳歌せよ!