どうしてもカスレを作って食べたくて
それに合うワインなら
やっぱりフランス産でしょ!となり
選んだワインがグルナッシュで、だったら
スペイン産と飲み比べるしかあるまいとなり
2本開けちゃった。
同じグルナッシュ(スペイン語でガルナチャ)でも
お値段は倍違う(仏産が高い)この2本。
どんな対決になるかな?
まずはほのぼのイラストの(左)フランス産から。
リトル・ジェームズ・バスケット・プレス レッド 2014
生産地:フランス ローヌ地方 ジゴンダス地区 VdF
生産者:Saint Cosme シャトー・ド・サンコム
品種:グルナッシュ 100%
色・粘性:わずかに濁ったレンガ色、粘性は中庸
香り:全体的に香りは薄い
アルコール臭、きのこ、若いベリー
ボリューム:軽い◯◯●◯◯重い
タンニン:控えめ◯◯●◯◯強い
甘味:ドライ◯◯●◯◯甘い
酸味:まろやか◯◯◯●◯シャープ
果実味:スパイシー◯◯◯◯●フルーティ
まずは、さっぱりとした酸味とシルキーなタンニン。
次にクリーミーな苦味。
若々しい果実の風味とほのかなぶどうの甘さが
鼻に抜けていく。
余韻は細く糸を引くように長く続き、
よく熟した苺のような甘さが唇に残る。
控えめだけれどちゃんと個性はあって、
あ~あの頃あんな素敵な人がいたね~と
優しく好ましい印象を懐かしく思い出す、
そんな感じのワイン。
ちなみにワイン名は息子の名前から。
ラベルをよ~く見ると
絵に添えられたセリフからも
このいたずらっ子が息子さんだとわかる。
奥様がイギリス人だということで
ワイン名もラベルに書かれた言葉も英語。
伝統や格式を重んじるフランスにあって
敢えて英語を使い家族を登場させ
テーブルワインの格付けで
これだけの味のワインを出す。
生産者であるルイ・パリュオール氏の
実力の高さと心意気がうかがえるね。
いろんな意味で可愛らしくて美味しいワインだった。
ただ、2日目には苦味と渋味が増し
繊細なニュアンスが感じにくくなるから
1日で飲みきったほうがよさそう。
生産者サンコムの公式サイト→ ★

