本日は、「成人の日」です。
新成人の皆様、ご成人、おめでとうございます!

この投稿をご覧の皆様は、「成人の集い」へ、参加されましたか?

私は、前座修行中でしたので、参加出来ませんでした。

前日が、札幌での落語会で、前座をつとめておりまして、
成人の日の午後、帰京いたしました。

すぐさま、その足で、新宿末広亭へ入りまして、
夜席の前座として、楽屋で働いておりました。

楽屋の、前座部屋に、入りますと、
あさ市兄さん(現・玉の輔師匠)からの、
「小助様(私の前座名) 祝・成人」と熨斗が掛かった、
小粋な、折りたたみ傘が、置いてありました。

兄弟子からの、真心の贈り物に、
感激致しました。

21時半、その日の楽屋での修業を終えて、
帰宅しようとしますと、扇ぱい兄さん(現・扇好師匠)が、
「今日で、小助が成人だから、お祝いをしようじゃねえか」と、
そのまま、私と、窓樹さん(現・萬窓師匠)を連れて、
飲みに連れて行ってくださいました。

前座時代に、あの時ほど、
お酒が美味しかったことは、ありません。

当時の私達は、前座で、
紋付の着物を着ることも、羽織をはおることも、
袴をつけることも、許されません。

新宿の街には、私が着られない、
紋付の羽織袴姿の、同い年の若者が、
大声をあげて、騒ぎ、
同級生達と、お酒を楽しんでおりました。

私は、同級生達と会えなかったけど、
こうやって、祝ってくれる、
兄弟子と弟弟子がいる。

肌襦袢を着ずに、Tシャツの上から、
正絹の紋付を着ているのを、見て、
「日本人でありながら、着物も正しく着られない、この人達には、
絶対に、人生で、負けるものか!」と、
兄弟子と弟弟子と誓い合ったのが、
つい昨日のことのように、思い起こされます。

思えば、当時の私は、熱かったですね(笑)

今では、その「成人の集い」に、ゲストとして呼ばれて、
新成人の皆様の前で、お話をさせていただくようになりました。

新成人の皆様。
今年は、このコロナ禍で、
思うように、友達と集まれなかったと思いますが、
晴れ着を着て、この日を迎えられただけでも、
実は、凄いことなのです。

修業の為に、病気療養の為に、
家庭の事情や、経済的な理由の為に、
この日の「成人の集い」に行かれなかった人達も、
沢山いらっしゃいます。

「成人の集い」へ、行かれなかった人達へ、
人生の先輩として、私の大好きな言葉を、
お祝いに、贈らせていただきます。

「見るもよし 見ざるもよし されど吾は 咲くなり」
「冬は 必ず 春となる」
「努力に勝る 天才はない」