今朝、起きると、
ご近所のあるご婦人が、
母を訪ねて来ておりました。

あとで、母から、
話を聞いたところによりますと、
母へ、お詫びに来られたそうです。

何でも、母の習い事先で、
あんまり五月蝿いことを言うので、
「あんたに、言われる、筋合いないよ!」と、
江戸っ子の母が、啖呵を切ったそうです。

数日前の出来事だそうですが、
その相手の方が、「私が悪かった」
「これからも仲良くして欲しい」と、
母へ、お詫びに来られた次第です。

人は、歳を重ねると、
中々、頭を下げられないものです。

母よりも、年上である、その方が、
わざわざ、お詫びに来られた。

凄いことです。

私は、人に土下座をさせる人よりも、
土下座をしてまでも、誠心で、謝罪出来る人の方が、
はるかに、人として、偉大なのだと、
思っております。


今回の出来事を通して、
前座の頃に、今の菊千代師匠から教わった、
ある箴言を、思い出しました。

『人は、高い敷居ほど 越えなくてはならない』

菊千代師匠も、
圓菊師匠のおかみさんから、
この言葉を、教わったそうです。

低い敷居は、それこそ、越えなくても良い。
敷居が高い時ほど、心を振り絞って、
越えなくてはならないのだ。

この教えは、私を、
何度も、救ってくださいました。

本当に有難うございました。