パリ・テキサス | 温故知新 YEBISU NOTE

温故知新 YEBISU NOTE

ブログの説明を入力します。

 鳥取県にハワイがある

県外からも多くの人を集める有名な複合娯楽施設である


 ではなかった


 正確には羽合=ハワイという地名がある。その鳥取県人の間でもハワイに行ってきました!などと言えば、あの米国のハワイ州のことだろうと誰もが思い、羽合を連想する者はよほどのじいちゃん、ばあちゃんであろう➡️なんか関係無いようだけど、意外とこんな感じの場面もある???



 つまらんことを書いたが、パリって、テキサス州にそんな地名があるのだな、、、、


 この物語の主役トラヴィスの両親の思い出の地が、テキサス州のパリ(ス)、、、トラヴィスにとっては憧れの地である。


それは、家族を養い、家庭を持つことが出来なかったトラヴィスにとっては、それを実現するための憧れの地だったのであろう、、




テキサスの広大かつ荒涼とした地を彷徨うトラヴィス、、

線路の上を歩くという構図もよいが、かなりくたびれたスーツに赤いキャップというファッションは

当にくたびれムードの貧困オヤジである。トランプ前大統領の2016年の当選時の頃のファッションアイテムが赤いキャップだったが、トランプ氏の主要支持層に、経済的、社会的成功者からは程遠くうまくいってないオヤジ達がいたが、トラヴィスのファッションはそういうオヤジたちから熱い支持を集めそうである。➡️トランプの赤いキャップのイメージ戦略は話題になったが、まさか、これがヒントになってる?!


 また、つまらんことを書いたが


テキサスで行き倒れになったトラヴィスは長年(8年)ほどLA郊外にある自宅を飛び出して、テキサスに来ていた、、記憶喪失かと思ったらそうでもなく、LAから弟が迎えにくる。トラヴィスの妻は生まれたばかりの息子をおいて、彼女も失踪。息子は弟夫婦が育てていた。なんとなく、ぶっきらぼうな風貌のトラヴィスは、失われた年月を埋め「父親」としての自分を

取り戻してゆく。弟夫婦に葛藤はなく無償でトラヴィスを援助してゆく。最初のくたびれたファッションから颯爽とした姿に変身してRV車を運転して「父親」としての地位を完全に取り戻す。➡️やはり 外見は大事!!!外見が内面を牽引する!!➡️この、「父」の地位を取り戻すシーン、ほのぼのとした暖かさに溢れていて名シーンだと思えました!


ドラヴィスの次の一手は、「夫」としての自分を取り戻すこと、

子供とともにクルマでテキサスに向かう、そこに、妻がいるらしいのだ!そして、恐ろしいほど都合よく(笑)妻を発見したトラヴィスは、妻の運転する赤いクルマを追いかける!!


 そこは、郊外にポツンとある建物、、、我が国でもあの手のホテルがありそうな場所である。


入ってみると、そこは、夫と妻と言うよりも、一見さんも含めてオトコとオンナが出会う場所であった!しかし1980年代の米国のそういう場所を興味深くみいってしまった笑笑 有名な外国映画でも意外とこんな場所でてきたりする。

最近では「哀れなるものたち」

午前10時の映画祭ではカトリーヌ・ドヌープの「昼顔」なんてのもあった!コスプレだのロープレだの笑笑

 トラヴィスが「父」の地位を取り戻したのは、学校の校門前であつた。そこは、子供と父の関係を取り戻し、築いていくには、この上ない聖なる場所であったが「夫」の地位を取り戻すという意味では、こういう男女の出会いを演出する場所もまた性ではなく聖なる場所なのかもしれない。

三度(みたび)つまらぬことを書いてしまった笑笑


なかなか、迫真のシーンでした!

妻を演じるのは、ナスターシャ・キンスキー  そのセンセーショナルな演技で話題を集めました!

マジックミラー越しのふたりの会話は舞台劇のような緊張感をもたらしました。

なぜ、トラヴィスは「夫」「父」の地位を失くしていたのかが次第に判ってきます、、、


その原因は深刻な問題とかではなく、彼自身の未熟な部分がもたらしたものだったのでしょう、、、

しかし、ちょっとしたボタンのかけちがいで誰にでも起こりうるものだったのかもしれません、、、

それは、「若気の至り」➡️といっても妻との年齢差は結構ありそうで、もっと包容力があるべきだとも思えそうですが、それでも、トラヴィスの弟夫婦は、常に彼を温かく迎え、子供も妻も彼を受け入れたのは、彼に内面的な魅力があったものと思えてきます。


固定電話や8ミリビデオが重要な役割りを担うというのが、レトロな80年代らしく、「ベルリン天使の詩」同様、画像、音楽(ライ・クーダー)、台詞のバランスが極上で染みいる素晴らしい作品でした、、、

因みに、ナスターシャ・キンスキーと自分は生年月日がたった1日違いのようです➡️親近感が湧きました!!