ガザ・サーフクラブ | 温故知新 YEBISU NOTE

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 パレスチナのガザは常に戦争に悩まされながら人々はさらりと生きていこうとする。





 最初、水泳とサーフィンが得意な少女が映し出される。イスラム教徒の女性が被るスカーフに対しても頓着しない。子供の頃はのびのびと海のスポーツを楽しむことができたのだが、10代後半ともなると女性に対する目も厳しくなってくるという。奔放さを感じさせる。父親も二人の娘が水泳やサーフィンに熟達してることを誇らしげに語る。イスラム教徒ではあろうが、近年、再びタリバンが政権を握ったアフガニスタンやイランでは許されないことだろう。

何年か前、アフガニスタンを飛び出し、アメリカでラップ歌手として活躍する女性を扱ったドキュメンタリーを思い出した。パレスチナが抱える問題は、アフガニスタンのようなイスラム原理主義の横暴と違って、イスラエルのシオニズムとの戦いであるが、淡々と生きることさえ許されない市井の人々の苦しみが伝わる。たが、この作品、ドイツ資本で6年くらい前に製作された作品。ハマスがガザを治めるかたちは強まり、イスラムの締め付けがきつくなったり、それがイスラエルが侵略する格好の理由になったりしてるのだろう。


 日々サーフィンを楽しむ若者達は、漁師やら大工、医療関係者など様々である。サーフィンというのは流石に縁がないのだが(笑


自分らが学生の頃は男も女もサーファーカット、サーファーファッションとかあったが、ここに出てくるガザのサーファーたちは「海」というものがより身近であり、サラリと浜辺に出かけて海水浴のように波乗りを楽しむ!!


 一方でいつ敵の攻撃の火の手に、襲われるのかわからない恐怖にさらされている。こういう生活は一時的なものなら我慢するしかないが、一生続くならその我慢もできないと語る50代位の男性が印象的だった。平和な国に育ち、他国で起こっていることに対しては好き勝手に評論家ヅラして語る人々が多いが、(➡️アメブロでもそういう人は多いw)そういう人達って、戦火のある土地に育った人達のことを考える想像力もないのだろう。


 パレスチナの人達の暮らしというもの、非常に伝わりにくい面もあるが、戦火が日常とはいえ、その暮らしぶりはごく普通の人々であった。