自宅用のインターネットとして人気のホームルーター。中でもソフトバンクが提供するソフトバンクエアー(SoftBank Air)の契約を検討する人が多いようだ。フレッツ光やauひかりなどの固定インターネット回線サービスと比較して、回線開通工事が不要で、すぐに自宅でインターネットができると、特に引っ越し前後の方などからソフトバンクエアーの評判が良い。
一方、ソフトバンクエアーの契約には絶対に注意すべきデメリットもあり、知らずに契約して後で後悔する人も。
そこでこのページでは、ソフトバンクエアー(SoftBank)の人気の理由に迫るとともに、絶対に知っておくべき注意点を解説、ソフトバンクエアー以外におすすめの代替手段についても紹介したい。
<参考>
モバレコエアーの評判・口コミとキャッシュバックキャンペーン最新情報
ソフトバンクエアー(SoftBnak Air)の注意点の前に-なぜホームルーターが人気なのか?
ポケットWiFiサービスについて詳しい筆者の場合、ソフトバンクエアー(SoftBank Air)の料金や契約内容の詳細や口コミでの評判を見て、「これは契約しない方が良い」と感じる。それくらい注意点やデメリットが多数なのだが、あまり詳しくない方の場合はそのような注意点に気づかず、ソフトバンクエアーに魅力を感じて契約する人も多いようだ。
筆者が考えるソフトバンクエアーで絶対に注意すべきデメリットを紹介する前に、なぜソフトバンクエアーのようなホームルーターが人気なのか、その理由を紹介したい。
ソフトバンクエアーのようなホームルーターであれば、回線工事不要で自宅のインターネットが使える
通常、自宅のインターネットと言えば、フレッツ光やauひかりなどの光回線を使った固定インターネット回線が一般的だ。ただし、自宅にインターネット回線が無い場合は回線の開通工事が必要で、プロバイダ契約も必要など、時間や手間もかかる。
短期で賃貸中の場合や引っ越し直後などですぐにインターネットを手配したい場合、固定回線の契約は不都合が多い。そこでおすすめがソフトバンクエアー(SoftBnak Air)のようなホームルーターだ。固定回線と比較して、回線工事が不要で、端末があれば自宅でWiFiインターネットが可能になる。一人暮らしのインターネットでも人気なのがソフトバンクエアーのようなホームルーターだ。
コンセントに挿すだけで自宅でWiFiインターネットが利用できる
ソフトバンクエアーのようなホームルーターに共通するのが、端末を購入して、自宅でコンセントに挿すだけでWiFiインターネットが可能な手軽さ。数日で端末が届き次第、すぐに自宅でインターネットを使える対応の早さも人気の理由で、引っ越しがあっても端末を持ち運べば引っ越し先でまたすぐにインターネットを利用できる点も便利だ。
ソフトバンクエアーの端末にはバッテリーがなく、必ず電源・コンセントが必要な点が一般的なポケットWiFiやモバイルルーターとの最大の違いだが、コンセントに挿すだけで特に面倒な設定操作が要らない点は固定回線との違いであり、ポケットWiFiと同様、手軽に使える理由だ。
下り最大速度962Mbpsに対応、データ容量無制限で使い放題
ソフトバンクエアー(SoftBnak Air)が人気・評判の理由の1つが高速通信が可能な点だ。ソフトバンクエアーで使用するホームルーター端末の最新機種・Airターミナル4は下り最大962Mbpsの高速通信に対応、一般的な固定光回線の下り1Gbpsと比較しても遜色ない速度スペックが魅力だ。
また多くのポケットWiFi・モバイルルーターサービスと違い、ソフトバンクエアーは固定回線と同様、データ容量無制限で使い放題の点もおすすめポイント。ソフトバンクエアー以外のホームルーターではWiMAXが人気だが、WiMAXの月間通信量無制限・ギガ放題プランでも3日で10GBの通信量制限があり、超過時に速度制限がかかる点がデメリットで、比較してソフトバンクエアーは3日で10GBの制限もなく、データ容量無制限が人気・評判の理由だ。
ソフトバンクエアーに「速度制限が無い」訳ではない点に注意
注意点は、ソフトバンクエアーは「データ容量無制限で使い放題」と言っている一方、「速度制限が無い」とは言っていない点。むしろ
ご利用の集中する時間帯(夜間など)は、サービス安定提供にともなう速度制限のため、通信速度が低下する場合があります。
とあり、実際はランダムに速度制限がかかる。「データ容量無制限」と言いつつ、実際は制限がある点が絶対に知っておくべき注意点だ。
ソフトバンクの携帯・スマホを契約中の場合、割引キャンペーンが豊富
ソフトバンクが提供するホームルーターサービス・ソフトバンクエアー(SoftBank Air)だけに、SoftBankの携帯・スマホを契約中のソフトバンクユーザー向けの割引キャンペーンが豊富な点も人気の理由。ソフトバンクエアー契約と同時に適用可能な「おうち割 光セット」ではスマホの料金が永年で毎月1,000円割引されるほか、「一人でも家族でもネットがおとくキャンペーン」の適用で最初の1年間はソフトバンクエアーの月額料金が毎月1,000円割引となる。
またソフトバンクの携帯・スマホの契約有無にかかわらず、SoftBank Airスタート割キャンペーンの適用で最初の1年間はソフトバンクエアーの月額料金が毎月580円割引も利用可能だ。とにかくキャンペーン割引が豊富でソフトバンクエアーの料金が安いと錯覚しがちだが、これらのキャンペーンはおうち割を除き、最初の1年限定の割引である点に注意が必要だ。
ソフトバンクエアー契約のデメリットと注意点-おすすめではない理由
上記の通り、ソフトバンクエアー(SoftBank Air)は
- 固定回線と比較して、回線工事が不要ですぐ使える
- 固定回線やWiMAXのホームルーターと比較しても、通信速度が高速
- 特にソフトバンクユーザーの場合は割引キャンペーンが豊富
が魅力で、口コミでも評判のホームルーターサービス。このメリットだけを見れば、特にソフトバンクの携帯・スマホを契約中のユーザーの場合、ソフトバンクエアーを検討したくなるのも理解できる。
一方、ソフトバンクエアーの契約にはこれらのメリットと同じくらいのデメリットがあることを知っておくことが必要だ。以下、筆者であればソフトバンクエアーを契約しない理由、デメリットや注意点、ホームルーターの契約でソフトバンクエアーがおすすめではない理由を徹底的に紹介する。
下り最大速度962Mbps対応エリアは一部限定、多くのエリアは下り最大481Mbps
ソフトバンクエアー(SoftBank Air)のメリットの1つに挙げられる下り最大速度962Mbps対応は一部の限定エリアのみの点が注意点で、高速ホームルーターと謳っているものの、実際には多くのエリアで下り最大速度481Mbps対応のサービスだ。これでは多くの固定回線やWiMAXのホームルーター端末が下り最大速度1Gbps対応なのと比較して遅いとも言える。
またこれらの速度はあくまでスペック情報であり、実際の利用においてはソフトバンクエアーの実測速度が重要だ。一方、ソフトバンクエアー利用者による実測速度の口コミを確認すると、後述するように速度制限が頻繁に発生したり、速度低下も多い点に注意が必要だ。
特に上り最大速度が非公開で、アップロードの通信が遅い可能性も
またソフトバンクエアー以外の多くのインターネット接続サービスでは、下り最大速度に加え、上り最大速度のスペックも公開しているのが一般的だが、ソフトバンクエアーではAirターミナル4端末の上り最大速度スペックを非公開としている点も注意点だ。
下り通信とはWEBサイトの閲覧や、動画の再生などデータをダウンロードする通信なのと比較して、上り通信は画像やファイルを送信・アップロードする通信。ソフトバンクエアーの上り最大速度が非公開ということは、ファイル送信などの上り通信が遅い可能性がある点に注意が必要だ。
ソフトバンクエアーは頻繁に速度制限がかかると口コミでの悪い評判に注意
ソフトバンクエアー(SoftBank Air)はデータ容量無制限を謳いながらも、利用者の口コミを確認すると頻繁に速度制限がかかり、速度が遅いと感じることが多いとの悪い評判がある点にも注意が必要だ。確かにソフトバンクエアーに速度制限が無いとは言ってはいないが、頻繁な速度制限があるのに、「データ容量無制限で使い放題」と言うのは誇大広告ではないだろうか?
ネットでソフトバンクエアーの口コミや評判を確認すると、速度が遅いとの悪い評価が多い点は契約前に知っておきたい注意点だ。
たかぴー@takapi_1128@masason 私の契約したばかりのソフトバンクエアーの方が重症です。始めだけ良かったのですが、青ランプ3でも3G 並に遅い…。再起動も同じ。 スピードテストしましたらほぼ0値。 なのに月額4000は破産します(T . T)
2020年08月29日 21:36
saku@you_rythemソフトバンクエアーを今日付で解約しました。更新月なので、解約料はかかってないけど、端末代が4万円近くあったみたいです…😭 豆腐でお腹を満たす生活を送って、節約したいと思います。 サポートセンターは繋がりにくいし、速度は4Gより遅い時あるし、もー!!
2020年08月30日 20:17
ソフトバンクエアーは2年契約、端末は3年の割賦契約で高い解約費用に注意
さらに契約前に気をつけて確認したい注意点が、ソフトバンクエアー(SoftBank Air)の料金と契約期間についてだ。前述の通り、ソフトバンクエアーにはさまざまな割引キャンペーンがあり、これらを利用すると契約後最初の1年間は月額料金3,300円の安い料金で利用できる。この月額料金は固定回線サービスと比較して非常に安く、WiMAXホームルーターと同等レベルの安さ。
ただし注意が必要なのが、割引キャンペーンは初年度のみでソフトバンクエアー契約2年目以降はほぼ定価の月額料金4,880円で利用する必要がある点だ。この金額ではWiMAXのホームルーターの方が格段に安く、比較してソフトバンクエアーの料金の方が高くなる。
さらに注意点はソフトバンクエアーの2年契約が満了し、解約する場合、端末の残債を請求される点だ。ソフトバンクエアーの端末が3年の割賦払いとなっているのがカラクリで、通常月は端末の割賦払い代金が全額割引されて、端末代は実質無料で利用できるものの、3年未満で途中解約する場合は端末の割賦残債が一度に請求される。
解約時に想定以上の費用がかかる点がソフトバンクエアーの注意点でありデメリットで、この費用を避けるには割引の無い月額4,880円の高額な料金を払い続ける必要があるのだ。
電波が入るエリアの場合、ソフトバンクエアーよりもWiMAXのホームルーターがおすすめ
上記のような料金や契約内容にカラクリがあるため、筆者はソフトバンクエアーの契約をおすすめしない。ソフトバンクエアーはSoftBankの4G LTE回線エリアであればどこでも使える点が魅力だが、WiMAXの電波を受信できるエリアの場合は間違いなくソフトバンクエアーと比較してWiMAXのホームルーターをおすすめする。
WiMAXのホームルーターHOME L02機種はソフトバンクエアーのAirターミナル4端末と比較して高速な速度スペックで、またBroad WiMAXでサービスを契約すれば月額3,000円台で月間無制限のギガ放題プランを利用可能だからだ。
不定期に速度制限が発生するソフトバンクエアーと比較すれば、エリア次第ではWiMAXの方が安定して利用できる期待感が高い。
どうしてもソフトバンクエアーが必要なら、モバレコAirの契約がおすすめ
もちろん、WiMAXの圏外エリアでの利用などWiMAXのホームルーターが使えない場合もある。その場合は固定回線の契約がおすすめだが、回線工事の時間がない場合、インターネット費用を節約したい場合はソフトバンクエアーの契約が候補になる。
そこで慌ててソフトバンクエアーを契約せずに、モバレコAirの契約をおすすめしたい。ソフトバンクエアーと同じAirターミナル4端末を、ソフトバンクエアーよりも安い料金で利用できるおすすめのホームルーターサービスだ。
モバレコAirとソフトバンクエアーでは同じ端末を使用するため、利用可能なエリア(ソフトバンクLTEの対応エリア)や通信速度は全く同じで、なおかつモバレコAirの契約の場合も、「おうち割 光セット」などソフトバンクの割引キャンペーンを利用可能だ。
2つのサービスの違いは月額料金でモバレコAirを利用するほうが、ソフトバンクエアーよりも安い(ソフトバンクエアーの月額料金4,880円に対し、モバレコAirの月額料金は3,344円)。なおかつ、特定サイトを経由すると17,000円のキャッシュバックキャンペーンも適用可能と、ソフトバンクエアーよりも確実に安い料金でホームルーター端末を利用できることになる。
またモバレコAirは契約開始後8日以内の初期契約解除も可能なため、ソフトバンクエアーを契約するのと比較して、モバレコAirを契約、速度などを実際に確認してみることがリスクなくAirターミナル4端末を利用できる、おすすめの方法だ。
以上、ソフトバンクエアーの注意点やデメリットについて解説した。ソフトバンクエアーのサイトを見ると、メリットばかりが並べられているが上記の通り、契約前に知っておくべきデメリットが多数ある、注意の必要なサービスだ。
このためWiMAXの対応エリア内であればWiMAXのホームルーターを、WiMAXの圏外エリアであればモバレコAirのお試し利用を強くおすすめしたい。
<参考>
モバレコエアーの評判・口コミとキャッシュバックキャンペーン最新情報