幼いころの話。これは結構鮮明に記憶に焼きついていて、
きっと死ぬまで忘れる事はない、父との思い出(?)です。
ある朝、父がひそひそ声で私を起こしました。
父:「花ちゃん・・・花ちゃん・・・ねぇ、花ちゃん」
花:「ん・・・?なぁに?」
父:「シーッ!ママが起きちゃうよ。面白いものがあるから見ておいで。」
花:「え?どこに?」
父:「あっちあっち。テーブルのところに行ってごらん。」
花:「えー?なにがあるの?ねぇ、ママ~、パパが・・・」
父:「ママにはナイショで行ってごらん」
と、かなりしつこいので、おそるおそる居間に向かいました。
するとなにかがテーブルにのってます。
!?
キャー! ((>д<))
父:「花ちゃん、どうしたの?(笑)」
花:「なにか変なのがある・・・怖いよ。行きたくない。」
父はちょっとガッカリ。
しかたなく一緒に行ってあげると言って
ついてきてくれたのですが、
促されてやっとの思いでテーブルに近づくと・・・
なんと、ドブネズミ、大きなクモ、ヘビなどがゴテッと乗ってました!
全部ゴム製。でも、リアルな色づけ。
Σ(゚д゚;)うわぁ ( ゚ ▽ ゚ ;)ビックリした~
父は嬉しそうに「花ちゃん、びっくりしたでしょう~」と笑い
「今度はママを驚かそう!」と言って私にネズミを持たせて
まだ寝ている母のところへ。
いやぁ!キャー!なにこれ~((>д<))
父は大喜び。
その日はお気に入りのレストランに行こうという事になったのですが、
父はどうしても私のポシェットにネズミを入れようとします。
いいから、いいから。面白いから。入れていこうね~。
私たちはテーブルにつきました。
父:「ネズミを出して、ここにおいてごらん」
花:「え、そんなことしていいの?」
父:「いいの、いいの。」
私はポシェットからドブネズミを取り出し、テーブルに置きました。
するとウエイトレスさんが来て、尋常じゃないくらいの悲鳴をあげて
持ってきたコップをひっくり返してしまいました。
ニセモノのネズミと知って今度はへなへなと
力が抜けたようで「なんだ~」と大笑い。
すごい騒ぎだったので他の従業員の方が何人か
様子を見にきたのですが、母が事情を説明したら
みんなゲラゲラ笑ってました。
父はとても満足そうに
「ね?花ちゃん面白かったでしょう?お姉さんひっくり返っちゃったね。」と。
なんだか、悪いことのような気がしていたけど、
意外とみんなあまりのことに爆笑して、
おもいっきり叫んだり笑ったりで・・・
今思い起こすと、たまにはそういうとんでもないハプニングがあっても
いいもんだなって、なんだか思い出に浸ってしまいます。
父は私に「人生をおもいっきり愉しみなさい」という事を伝えようとしてたのかなって
父の読んでいた書籍などから感じることがあります。