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http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NE3YVK6JTSF301.html
ECB、カバード債購入1週目は17億ユーロ-週ベースで公表へ

  10月27日(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)は先週、17億400万ユーロ(約2330億円)相当のカバード債購入を決済した。ECBが27日公表した。

ECBは20日に、デフレ回避と景気てこ入れに向けた資産購入プログラムを開始した。

ドラギ総裁はECBのバランスシートを最大1兆ユーロ膨張させる方針を示している。これに向けてECBがどの程度のペースで資産を購入するかの手掛かりとして、第1週のカバード債購入高に注目が集まっていた。ECBは年内に資産担保証券(ABS)も購入プログラムに加える計画。ただ、同プログラムがデフレ回避・景気てこ入れの目的を達成するのに不十分な可能性もある。

ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)の欧州クレジット調査責任者、アグスティン・マーティン氏(ロンドン在勤)は「われわれの予想より規模が大きかった」とし、「これはECBがバランスシート拡大について積極的であることを物語っている」と付け加えた。

景気失速の兆候と低インフレ持続見通しの中でドラギ総裁は一段の行動を迫られているが、ECBは今のところ米国や日本のような大規模な資産購入の計画は示していない。

ECBはリファイナンスオペの担保として適格なカバード債しか購入しない。購入対象となり得る債券は6000億ユーロ程度だと、コンスタンシオECB副総裁が今月述べている。ECBは購入高を週ごとに公表する。

コンスタンシオ副総裁によれば、購入可能なABSは4000億ユーロ程度。サンラム・プライベート・インベストメンツ(ロンドン)の債券責任者、クレイグ・ベイセイ氏は、「ECBが購入する資産を十分に見つけられなければ、市場では社債や国債の購入が不可避との観測が浮上するだろう」と述べた。

原題:ECB Says 1.7 Billion Euros of Covered Bonds Bought LastWeek (1)(抜粋)

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記事についてのエディターへの問い合わせ先:Fergal O’Brien fobrien@bloomberg.netJana Randow
更新日時: 2014/10/28 03:11 JST


2014/10/20 18:18 JST モルガン・スタンレーは今週の推奨取引としてユーロ売り・円買いを挙げている。
 日本の当局による円安誘導発言が影を潜めている一方、ユーロは低インフレや低成長、欧州中央銀行(ECB)の緩和姿勢が重しとなっているため、円の下げ幅は限定的とみている。
 同行はユーロが131円50銭を目指すとみて売り持ち高を形成しており、138円50銭に逆指し値を置いている。
 ユーロは現在、136円60銭前後で取引されている。


http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NDFU866JTSEC01.html
「めでたし」で終わらないおとぎ話、中銀の魔法はネタ切れ

  10月14日(ブルームバーグ):金融市場では専門用語が姿を消し、代わりに芸術的な比喩が飛び交う一種独特の局面を迎えた。

ヤルデニ・リサーチの社長兼チーフ投資ストラテジスト、エドワード・ヤルデニ氏の場合は「オズの魔法使い」だ。国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は「不思議の国のアリス」ばかりか「ハリー・ポッター」まで引用した。そしてスティーブン・キング氏(ホラー小説の大家ではなく、HSBCホールディングスのチーフエコノミスト)も適切な表現を求めてファンタジーの世界にさまよいこんだ。

彼らが投資家に伝えようとしているのは、MSCIワールド指数 が2月以降の最低に迫った後も、センチメントの悪化はしばらく続きそうだということ。理由は、世界経済の成長が再び弱まり始めたちょうどその時に、景気拡大の大半を担ってきた中央銀行で弾薬が底を突きつつあることだ。

ヤルデニ氏は「世界中で投資家がショックを受けている。金融の魔術師たちはもう、世界経済の成長をよみがえらせることはできないようだ」と表現。「魔術師たち自身も、魔力に限界があることを認めている」と続けた。

HSBCのキング氏は、今年の市場は総じて、金融当局が何とかしてくれるというおとぎ話にうつつを抜かしていたと指摘する。

バラ色のシナリオはこうだ。連邦公開市場委員会(FOMC)が来年には金融引き締めで米経済の成長の過熱感を取り除き、欧州中央銀行(ECB)が量的緩和に踏み切って景気に拡大へのエネルギーを吹き込む。めでたし、めでたし。

「何かおかしい」

キング氏は先週、ワシントンでの会合で「ほとんどのおとぎ話と同様、現実はそうはいかない」と発言。「何かがおかしい」と述べた。

キング氏がひっかかっているのは、ECBの景気浮揚策がユーロ 安頼みであることだ。これはうまく行きそうにない。なぜなら、貿易加重ベースが重要だからだ。キング氏がこのベースで試算すると、英国と日本がここ数年導入した金融緩和に伴い、ポンドと円は20%下落したことになる。

ECBにとって問題なのは、各国が自国通貨の上昇に対する抵抗を強めたことだ。スイスとチェコは対ユーロでの自国通貨相場に上限を設けている。スウェーデンはクローナ高を不満に思っている。日本銀行は円が上昇すれば押し返すだろう。オーストラリアとニュージーランドも通貨高への心配を隠さない。

こうした各国の抵抗を計算に入れると、ユーロがドルに対して1ユーロ=1ドルの等価水準まで下げなくては十分なユーロ安にならない。

2通りの結末

「そんな大きな下げは誰も今、予想していない」とキング氏は指摘する。HSBCの予想では、2015年末のユーロ相場は1ユーロ=1.19ドル。14日の相場1.27ドルから貿易加重ベースで3%の下げに相当する。

物語の結末は2通り考えられる。ECBの刺激策が不十分に終わる、あるいはドルが急伸しFOMCは利上げに踏み切ることができず、ドルへの依存性が高い中南米と中国経済が打撃を受ける。

1988年のアメリカ映画「ビッグ・リボウスキ」のセリフを引用し、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループのアルベルト・ガロ氏は投資家に向け現実世界について警告を放つ。「ここから先は苦しみの世界だ」と。

原題:Investors Realizing No Happy Ending in Central Bank FairyTale(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:パリ Simon Kennedy skennedy4@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:James Hertling jhertling@bloomberg.netZoe Schneeweiss
更新日時: 2014/10/15 07:03 JST