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内部被曝~今私たちに起こっていること~ 矢ヶ崎克馬先生・五十嵐敬喜先生・木下黄太氏によるレクチャー&トーク

傑作(1)

2011/11/13(日) 午後 4:03
原発問題
その他環境問題

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11月12日に行われたシンポジウム「内部被曝~今私たちに起こっていること~ 矢ヶ崎克馬先生・五十嵐敬喜先生・木下黄太氏によるレクチャー&トーク」大変重要なことが話されています。

矢ヶ崎克馬氏
子供、妊婦、これから子供を産みたい女性にとって、東京に居続けることの危険性の指摘。
免疫力が弱っている状態では、年齢差に関係なく被曝症状が襲ってくることの指摘。
土埃に放射性物質が付着した状態では、花粉用のマスクでも吸引による内部被曝は防げるとの話。

五十嵐敬喜氏
当初、法律上福島第一原発から作業員や関係者全員が退避しなければならない線量が確認され、菅総理も3,000万人被曝し即死しかねないと覚悟していたこと。
政府はあまりにも組織が複雑で、情報が一元化されておらず、政策も一元的な処理が出来ていないこと。

そして、矢ヶ崎・五十嵐両氏が共通して言っているのは、放射性物質による汚染を憂える市民がこの状況を変えるよう行動していく必要があるということです。

私自身、このシンポの内容を知り、参加しておけば良かったな、と後悔してしまいました。

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きのうの文京区民センターでのシンポジウムについて
(放射能防御プロジェクト 木下黄太のブログ  「福島第一原発を考えます」)
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/1cf03889ae2b1b918eec31bff7919563
2011-11-13 13:01:29

僕の中でいろいろこのシンポジウムまでに考えをつめていかなければならないと思っていましたが、結局走り続けているために、そのまま突入した状況になりました。そのまま突入した感覚で、いくつかのポイントが、このシンポジウムで気になりました。
まず内部被曝の専門家である矢ケ崎先生の講演のポイントは、
「年間1ミリシーベルト以上なら、避難か移住という選択肢を考えるべきであるということ。当然内部被曝、外部被曝を考慮して。今のICRPの基準は国民の健康を守るためのものではない」ということです。

年間1ミリシーベルトを、内部被曝や外部被曝の観点も考慮し、α線β線の存在も考えると、首都圏が厳しいということは伝えられました。僕が普段言い続けていることが、もう一度追認された形です。

五十嵐先生は、菅内閣で、どのような事態の推移に至ったのかを、克明にお話いただきました。この事柄が、後々、政治家たちに大きな責任がのしかかることも話していましたし、菅氏本人がある意味で覚悟をしていることも伝わってきました。五十嵐先生には、ある意味、会場でつらい役割だったのですが、会場で話したときも、その後もおっしゃっていましたが、「放射能被害を憂いている人たちの熱気を見て、まったく何もない日本政府を見ていると、こういう人たちが、きちんと政治的に発言し、行動していくしかないと思う」という事です。被害を言い募るだけではなくて、先に進むべきという話です。ぼくらが、社会的に、政治的にいろんなものを担っていくことが出来るのか、問いただしが入っています。

トークセッションで、矢ヶ崎先生が現在の状況での、土やほこりに放射性物質が付着している状況での花粉症マスクの有効性を強く言われていたことは印象に残りました。ある意味、救いになる話ですし。

僕からは、ストロンチウムが数十ベクレル検出されるところは、あたりまえのようにある事は伝えました。この環境に、子ども、妊婦、妊娠可能な女性はいるべきではありません。

このシンポジウムのだいたいの内容をフェイスブックの「福島第一原発を考えます」グループの山本さんがまとめているので、転載します。運営でしゃべり手の僕よりも、観客の方のまとめが役に立つとおもいます。
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内部被曝~今私たちに起こっていること~ 矢ヶ崎克馬先生・五十嵐敬喜先生・木下黄太氏によるレクチャー&トーク
作成: 山本 誠一
20011年11月12日(土)14:00~16:30
文京区民センター

第一部

琉球大学名誉教授である矢ヶ崎克馬先生は、わが国を代表する内部被曝の研究者であり、原爆症認定集団訴訟で「内部被爆」についての証言もされています。

まず、矢ヶ崎先生による「内部被曝のメカニズム」と、「何故、政府や東電が内部被曝を評価しないか」というお話がありました。

外部被曝は、射程の長いガンマ線によるものであり、その放射線が体を突き抜けたときのみ影響を与えます。

一方、内部被曝は、ガンマ線より射程が短い分、大変大きなエネルギー量を持つアルファー線とベータ線の影響を、その放射性物質の半減期と呼ばれる能力がなくなるまで、体の中で影響を及ぼし続けます。

この影響度についてECRR(欧州放射線防護委員会)においては、「内部被曝は外部被曝の600倍の影響がある」としています。ベータ線の飛程は、1cmで遺伝子を2万個切断します。1mSvでは、約1万本の放射線が体に突き刺さります・・・・・。

その放射線は、どのような現象が我々の体の中で起きるのでしょうか。それは次の2つです。
1) 生命機能が破壊される。2)細胞が生き延びる為に生じる危険。

感受性が低い高齢者は放射線の影響を受けないという主張がありますが、それは誤りです。
チェルノブイリにおける影響では、体が弱っている人に、大きな影響を与えています。年齢によって感受性が低いというのは、あくまでも健康な体の人のみの比較であり、免疫力が弱い人は早死にします。

原発推進派は、内部被曝の影響を隠しています。これには、市民の力を結集して政治的支配から脱することが求められます。その政治支配の象徴は、DR86、ABCC、ICRP、IAEA、WHOなど。

内部被曝を科学として確立することが必要となります。そして科学として原発推進派と対峙しなければなりません。

沖縄では、戦中、戦後、住民を強制的に立ち退かせ、無理やり基地を建設し、アメリカ軍が使用するという国際法違反が、今でも続けられています。
60年安保で、大きなうねりが日本にも起きました。その後、日米政府によって、日本のうねりは分断され、市民の声が政治に届きにくい状態が続いています。
今こそ、命を守る基本的な生存権の確立のために、市民は結集し立ち上がらねばなりません。

第二部

法政大学教授である五十嵐先生は、3/9~9/2まで管総理にもっとも近いブレーンとして官邸内で、管総理を支えていました。

五十嵐先生「まさに戦争状態で、あっという間に過ぎてしましました。原発からの避難距離を決めたプロセスやタイミングについてさっぱり分かりませんでした。それ以外のことも同様です。情報は錯綜し、報告されてこないものもある。当初、法律上福島第一原発から作業員や関係者全員が退避しなければならない線量が確認され、総理も3,000万人被曝し即死しかねないと覚悟していたようです。管総理は被告人であると考えています。すべての記録をしっかりとってあります。現在調査委員会が精査していて、あの混乱した状況において、何が起きたかはっきりすることでしょう」

矢ヶ崎先生「安全神話の弊害であり、事故が起こってから何をしていいのか分からない。これはあまりにもずさんすぎる。命を守るための備えがまったく無かった。人の命を大切にしない国家システム」

五十嵐先生「SPEEDIの存在や、その活用方法など、一切知らなかった。アメリカの50マイル(80km)避難や各大使館員が自国へ、または関西方面へ移動しているという情報が入ってきていたが、それを踏まえどう判断するかという方法は何も無かった」
木下氏「安定ヨウ素剤を配らなかったのはどうだったのでしょう」

矢ヶ崎先生「チェルノブイリ原発事故の際、安定ヨウ素剤を配布したポーランドなどと、しなかった国を比べると、明らかに大きな差が出ています。国民は犬と同じです。パニックというキーワードで、国民に事実を告げないのはおかしい」

五十嵐先生「政府といっても、あまりにも組織が複雑で、どの政策も一元的な処理ができていません。情報も一元化できないのです。原子炉の注水問題で2日間も国会で議論していたのに、結局東電の現場から、注水は続けていたと・・・・・・・
危機管理のシステムが全く無い」

木下氏「報道機関自体が、パニックの火付け役になることを恐れ、各官庁の言うこと以外に報道することがはばかれていました」

五十嵐先生「55年体制、自民党政権の負の遺産です。わずか2年にも満たない民主党政権の問題ではない」

木下氏「従来の政策に批判をして市民参加を促す活動の理論家である五十嵐先生のやりたいことなど出来ない今の政治のシステム」

矢ヶ崎先生「首都圏の人は全員被曝しています」

木下氏「6ベクレルのセシウムが横浜のお子さんの尿から検出され、0.5ベクレル程度のお子さんはざらに首都圏にいます」

矢ヶ崎先生「尿に含まれている量の最低150倍のセシウムが、体内にあると考えられます。
子ども達、妊娠を望む女性、妊婦は、東京から離
れたほうがいい。今の状況を考えると土埃からの吸引が考えられます。花粉を
防ぐマスクでも十分に防げると思います」

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シンポジウム後には、参加した医師の皆さんとも交流がスタートしました。とにかく、わからない中で、当面どのように対応していくのか、集まった十人程度の医師の皆さんがおおきなきっかけになるような気が僕はしています。

本日、那覇で僕のトークセッションも主催した「緑のシーサー」http://gsisa.jp/が、琉球大学と提携して、あたらしい放射能測定器の開発について記者会見をおこなっています。ベクレル数が極めて低いところまで、短い時間で計測できるシステムのようです。尿検査や母乳検査をはじめとして、食材の検査などのスピードもどんどん技術的に早まっていくと、放射能対策の観点からは、朗報と言えます。計測機器については、大手メーカーで新規開発をはじめている話も聞こえてきています。こうした動きが、本格化することが、放射能被害を防ぐために必要なまず手ががりです。国がろくなことをしていない中で、民間から声をあげるのが一般の人々であるなら、そこに呼応する企業がでてくることも大切と思います。
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放射性物質、風で再浮遊か 風向きで放射能濃度変化(朝日新聞)
http://www.asahi.com/national/update/1111/TKY201111110521.html

 東京電力福島第一原発から放出され、地面に落ちた放射性物質が、風によって再び大気中に浮遊している可能性が高いことが茨城大学や東京大学などのチームの調査で分かった。
 チームは3月末から8月にかけて、福島市や水戸市など関東、東北の計11地点で、福島第一原発から出たとみられる大気中のセシウム134やヨウ素131などの放射性物質をフィルターで捕らえて24~72時間おきに測った。
 このうち、分析が終わった福島市、茨城県日立市、水戸市の6月以降の測定値を見ると、放射能濃度は風向きに依存し、原発の方角から風が吹くと事故前の10万倍の10ミリベクレル程度と高い値を示す一方、それ以外の風向きの時でも、事故前の千倍の0.1ミリベクレル程度と一定の濃度があった。このため、放射性物質は地面に落ちた後、泥などに吸着し、土ぼこりなどとして浮遊しているとみられる。