サウジが増産視野 | 乖離のぶろぐ(*´∀`)吸い込んで応援
http://www.cnn.co.jp/business/30001947.html
サウジが増産視野に石油会社と協議、リビア騒乱受け
2011.02.26 Sat posted at: 16:30 JST
ニューヨーク(CNNMoney) 英紙フィナンシャル・タイムズは24日、リビア情勢の緊迫化で原油供給量の減少、価格高騰への懸念が強まる中、世界最大の生産能力を持つサウジアラビアがリビアの生産減少分を補てんすることを視野に、必要とする油種などについて欧州の石油会社と協議に入ったと報じた。

サウジ石油省高官の情報を引用している。反政府デモが激化するリビア騒乱を受け、原油価格は過去数日間、上昇基調をたどっており、米原油市場では21日、6%以上の値上げを記録した。サウジは増産で原油高に歯止めをかけることを狙っている。ただ、石油省内では現在のリビア情勢は増産を正当化するほど悪化していないとの見方もある。

サウジが加盟する石油輸出国機構(OPEC)はリビア情勢を受け、同国の原油輸出に支障があった場合、増産する準備があるとの基本姿勢を示している。ただ、OPEC加盟国内で大きな増産能力を保持するのはサウジのみとなっている。

リビアの生産量は日量160万バレルで、反体制デモ拡大後の生産量、輸出量は明らかでない。リビアの騒乱拡大後、欧米系の石油会社数社が23日、同国での生産活動の部分停止を発表し、海運会社は24日、全港湾が閉鎖され船積み作業などが全面中止になったと明らかにしている。

米エネルギー省のエネルギー情報管理局によると、サウジの現在の生産量は日量860万バレルで、ほとんどが輸出用。ロシアの1010万バレル、米国の980万バレルには劣るが、1200万バレル以上まで増やす余剰能力がある。

チュニジア政変をきっかけにする北アフリカ、中東諸国での民衆蜂起はサウジにも波及しており、抗議デモの発生も報じられている。同国で反体制デモが拡大し社会、経済活動が混乱した場合、原油市場への影響は計り知れないほど大きく、価格が1バレル147米ドルの過去最高記録に迫るのは必至との見方もある。