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http://jp.wsj.com/US/Economy/node_140814
米金融機関にシステミックリスクない=財務省幹部
* 2010年 10月 28日 14:34 JST
 米財務省で住宅保有に関する問題を担当するフィリス・コールドウェル氏は27日、議会監視委員会(COP)の公聴会で、同国金融機関が直面する恐れのあるモーゲージ債買い戻し請求による「システミックリスクの兆候はない」と述べた。
 同氏は、金融機関による住宅差し押さえ書類の不備に関連して投資家が意義を申し立てているモーゲージ債について、オバマ政権が買い戻し請求のリスクを監視していると説明した。
 同委は2008年、不良資産救済プログラム(TARP)を監視するために設置された。コールドウェル氏によると、オバマ政権は「11の監督当局や連邦政府機関と緊密に連携を取っている。毎日この問題を監視しているが、現段階でシステミックリスクの兆候はないようだ」と述べた。
 同氏は損失の推計を明らかにしなかった。ただ、政府当局者によると、財務省は560億~640億ドル(約4兆5700億~5兆2300億円)の影響が出る可能性があるとみており、その多くは既に銀行が認識している。この推計は、外部のアナリストよる買い戻しの損失推計額350億~1080億ドルを基にしている。財務省当局者は、銀行が残りの損失を吸収できるとの見方を示した。