忘備録です。


右手で、小さい物を

つまめるように なってきた。

しかし それは

親指と人差し指の場合。


手のリハビリで、

おはじきを

親指と人差し指、親指と中指、

親指と薬指、親指と小指、

で、順番に 挟んで移動させる。


それが出来たら、大豆

それが出来たら、小豆、

それができたら、コーン

と 段々小さく、

難易度も 上がってゆく。


が、親指と小指で、コーンが

どうしても上手く掴めない。

「これはもう、薬を

 親指と小指で挟む練習するわ!」

と言う私に、担当さんが

「らくやく に、気をつけて下さいね」

と言った。


らくやく とは 楽薬ではなく、

落薬、つまり薬を落とすこと。

そういえば、看護師さんに

「薬を床に落としたら、交換するから

 言ってくださいね」

と 言われたわ。それのことね。


その日から、私の

「右手の指 全部で薬を挟んで飲む」

挑戦が始まった。


なかなか 難しい。


麻痺していない左手は

挟むのも、力加減も、

口に持ってくるのも、

すごく滑らかに出来るように

自然に

プログラミングされている。

人間ってスゴい。


それが右手では…。

左と同じように出来るように

私自身で プログラミング

し直さないかん!


そして問題の らくやく だ!

普通に足元に落ちたら

「3秒ルール」でOKにする。

実際拾うのは 3秒以上かかってるが、

私が飲むんだから

私がいいなら いいんだわさ!


そしたらある日、らくやく して

床頭台の下に転がっちゃった。


流石にこれは、自分では取れん

と職員さんを呼んで取ってもらった。

で、一応

「これでいいよ、交換しなくていい」

と言ってみたら、

「え?本当にいいの?」と嬉しそう。

私も嬉しい!

きっと、始末書とか必要なんだに。

書くの、めんどくさいがね。

しかも、落ちたのは 下剤だで

お腹ゆるくなって やった!じゃん!

お互い ウィンウィンだ!


そんなこんなで

らくやく の危険も省みず

毎日修行に励んでおります。

ちょっとずつ、

上手になりつつあります!

嬉しいし楽しいし

ちょびっとスリルもあるよ。笑