ここしばらく、何を言われても言い返さないでいたから、猛攻撃を受けることはなかった。
それでも、今日のようにいきなり機嫌の悪さで猛攻撃を受けることは、よくあることだ。
「能無し」
「役立たず」
「救いようがない馬鹿」
私はどうしたらいいのだろうか。
日本の生活で、誰かにバカと言われたことはなかった。
比較的賢いと言う扱いを受けていたし、仕事でも大きなトラブルはなく、上司ともうまくやっていた。
でも、ここでは、この家では、私は能無しのバカだ。
1年以上無職の旦那は言う。
「お前が無能だから、俺の生活を支えられないんだ」
「結果、俺はおまえの分まで生活を立て直さなきゃならないんだ」
「日本で何の仕事してたんだか知らないけど、何の役にも立たないじゃないか」
「さっさと金を稼いで来い」
「ありったけの保険をかけて死ね」
そう。
最近は、無職であることの不満をぶつけられる毎日だ。
彼の不遇は私が能無しだから。
彼が貧しいのは私に生活力がないから。
そう。
最近の話だが、日本に戻っていたことがある。
すると、ほどなく旦那が日本の私の家にやって来た。
生活費は全て私が持っていた。
お小遣いもあげていたし、それなりに楽しめる環境を整えた。
環境が変われば、旦那が昔のようにもう少し優しい人に戻ってくれるんじゃないか?
という期待もあった。
でも、意味なかった。
別に感謝はされてない。
日本でもよく怒られ、責められた。
生活のことも、特に感謝されなかった。
「数か月生活費払ったくらいで、偉そうな顔するな。こっちはお前を俺の保険に入れてやってんだよ」
そう。
いつも悪いのは私。
出来そこないのバカ扱いは心が痛む。
胸が詰まるような痛みだ。
