昨日は仕事休みだったのだが、体調が悪くて

1日寝て過ごし、今日は、様子を見て

午前11時過ぎにベッドから出た。

 

原因は分からないのだが、昨日・今日と

強風が吹いているので、もしかしたら花粉症が

原因かと思ったり。因みにRATは陰性だった。

 

昨晩はDallasが心配して、スープと果物、卵を

届けてくれ、今朝はJaneが何か必要な物はないかと

メールをくれた。

彼らのおかげで、精神的にも随分助かった。

 

Dallasの野菜たっぷりの手作りスープ。

これで元気が出るだろう・・・

 

 

 

さて、ベッドから起きてブラインドを開けると、

外では強風の中、Samに見守られながらお肉屋さんが

1人で羊の解体作業をしていた。

 

Samが、あらかじめ捕まえておいた羊を1頭ずつ

柵の中から連れ出し、それを素早くお肉屋さんが

解体していた。

 

 

本来は、昨年の11月に解体を済ませるはずだったのだが、

羊が瘦せているからと、2カ月待つように言われて

本日となったのだ。

 

Samは、解体を目の前で見ることが出来る事もあって、

私がショックを受けないようにと、事前に知らせて

くれていた。

 

Samにも伝えてはいたのだが、私は必要な屠殺は

受け入れられるのと、ファーム生活を少しは知って

いることもあって特に気にはならず。

 

流石に近くで見る勇気はないのだが、家の窓から

網戸越しに見ていて(当たり前だろうけれども)、

お肉屋さんの解体作業の手際の良さに感心した・・・。

あっという間に羊はお肉の塊になり、そのまま

冷凍庫の中に吊るされていた。

 

この冷凍庫はSamのガレージへ。

暫く冷凍して、数か月後にまたお肉屋さんが来て

部位毎に小さく切り分けるそうだ。

 

 

 

 

ところで、鶏にせよ、羊にせよ、何れ居なくなって

しまうと分かっているファームの動物達には、私は

感情は入れないように接している。

 

SamやDallas達のファームと言っても、それで生計を

立てているわけではないので、羊や鶏の数は少ない。

羊は30頭で(ゆくゆくは10頭程になる)、鶏は

Samのも合わせて30羽ほどだ。

SamにもDallasにも勿論、気に入っている羊や鶏が

居るので、それは手元に置いている。しかしながら

そうでないのは屠殺されたり、人に売ったり譲ったり

されている。

 

 

私も鶏の世話をさせて貰っているとはいえ、『おいしい

とこどり』で、経験をさせて貰っている感覚なので、

彼らが育っていく過程を見て楽しませて貰っている。

彼らを可愛いと思ってはいるけれど、特別な感情を持つと

居なくなる度に、悲しい思いをしなければならなく

なるので、そのような感情は持たないようにして世話を

させて貰っている。

 

新しい家で可愛がられたり、食卓で楽しまれるように

(彼らの死が決して無駄にはならないよう)とだけを

心から願いながら世話をさせて貰っている。

 

 

 

ところで、つい先ほどまで屠殺が行われていた場所は、

まるで何事もなかったかのように静まり返り、それまでは

空には青空が広がっていたのに、いつの間にか大きな

鼠色の雲に覆われていた・・・