年がら年中、youtubeを見てると変わったビデオに
出くわす。
日本古来のナンバ式という歩き方。この人だけではなく
幾つかの流派あり。日本の古武道の基礎ともいえる所作だが、
明治維新後、西欧式の歩き方、走法が支配的になったという。
この頃の筋力の衰えか、散歩すると翌日、足が痛むよう
になってしまった。これだと階段も楽なようだ。それで
アマゾンで本を注文。読んでみた。
結論から言えば、このビデオや本を読んで、ナンバ歩き
を練習してみたが、どうもよく分からなかった。なんか
却って足が痛くなった。
この本は後半は様々なスポーツにナンバ式が応用さ
れていることの記述だが、根っからスポーツは好きで
なく、読む気が失せた。
ただ一つ、面白い記述があった。
もっとも、甲野氏の説によると、江戸時代までの
庶民には少なくとも「走る」という習慣がなく、し
たがって「ナンバ走り」という名称も存在してなか
ったという。
実際、古い絵画を見る限り、火事などで狂乱状態に
陥った庶民は、左右交互型の走りでは逃げていない。
ほとんどが盆踊りのように両手を高く掲げ、ほうほう
の体で逃げ惑っている。普段走ることがなかったため
いざ走ろうとすると、手を挙げなければバランスが
とれなかったのだろう。
そして走るということは飛脚や駕籠かきが職業上
必要に迫られて行ったと続くんですけどね。ネット
で江戸時代、火事、絵で検索しても、俺の見たかぎ
りでは
盆踊りのように両手を高く掲げ、ほうほう
の体で逃げ惑っている。
群衆の絵は探せなかった。
それで、走ることに特化した飛脚が一日
200キロ走破したという記述もある。
まあ、そうなのかねえ。