十一月の睡蓮 | やるせない読書日記

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 「仏教とは何か」を84頁まで読む。本筋とは少しずれるが、釈迦の八十年の

人生に習って我々の人生を前半50年の労働の季節、後半30年非労働の季節と

して、後半の人生は全人的な達成にあてることもできると言っているが。今は

一応は六十歳定年で、年金支給が延びたので六十五まで働くのが一般的になって

くるだろう。

 男の場合、平均寿命がやっと八十歳で六十五歳定年の場合は十五年が自由な時間

である。もっとも働くのが好きで仕事を通して自己実現できる人もいるだろうが、

俺の知っている二人の友人は居酒屋で再雇用先の愚痴に終始していた。生活の為ならいざ知

らず、二人ともそこそこの資産はある。若年世代が就職に困っているのなら、こうい

う「もう歳だから楽して金もらいたい」という再雇用は採用しないほうがいい。でも

まあ、ああいう悪態は生き抜いていくには必要だろうが、それは現役の時だけにして欲し

い。

 昨日は秋晴れで晴天。昼間はベランダの植木の土を捨てた。重いプランターを何個も

階下の下ろすのがしんどかった。ケッ、俺のやることは大概は失敗ばかりだ。今年も

植物はよく育たなかったじゃないか、それでいつも苦い思いして後始末ではないか。で

も愚かだから来年になったら、またその気になって苗をいっぱい買って、よく育てられ

なくて終わりのような気もする。

 ザリガニを飼うので、メダカを他の水槽に移す。十一月なのに熱帯睡蓮はまだ咲いて

いる。こいつは奇跡的によく育った。面倒見なくても良く咲く花が俺はすきだ。

 夕方は施設に行き、夜はおでんを食べた。それからウィスキーの瓶とバナナの絵を

描いた。