ブラック・ベルベット | やるせない読書日記

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書評を中心に映画・音楽評・散歩などの身辺雑記
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昨日は飲みすぎて(というよりも強いカクテルを飲んで)家に帰ると夕食も摂らず部屋の


炬燵で眠ってしまった。朝起きると左手にこすった傷がついている。多分、三杯飲んだの


だが常連の「先生」が黒ビールとスパークリングワインをハーフ・アンド・ハーフでカクテル


したものを頼んでいた。おすそ分けで飲ませてもらったらこれが美味い。同僚が僕らも飲もう


と作ってもらう。どういう風味だがよく説明できないがめちゃくちゃ飲みやすい。ブラック・ベルべ


ットというらしい。勘定したのも良く憶えてなくて、帰り道、自転車で壁か何かにぶつかった記憶


がある。あぶないので注意しよう。


いわゆる人権派の永山に関する本を図書館で借りてくる。


死刑廃止の根拠が殺人という愚劣な行為を国家が行なうべきでないという観点にたって、終身刑


というのなら分るが、何年か経ったら出所させろというのだから滅茶苦茶だ。犯罪が起こるのは


社会が全部悪いらしい何を言ってるんだかね。例えば永山の場合、本を三冊くらいしか読んでい


ない俺だってわかるが、永山の家庭は父親の飲酒と賭博によって崩壊した。それと子沢山だった


事も関係している。なんと8人兄弟。あの時代では多いほうだ。父親はりんごの剪定職人で今で


言えば農業技術者で僕の叔父さんは田舎で蚕の技術指導をしていたがそれなりの家庭だ。


永山の父親も自分の身持ちを良くしていればちゃんとした家庭が維持できたわけだ。賭博や酒に


溺れる身持ちの悪さは国家や社会の問題ではなく自分の責任だ。それに8人も子供を産むこと


はないだろう。こんなに産んだら子育てがぞんざいになってくるに決まっている。それだけの事だ。


その他、寺山修司の「家出のすすめ」を飛ばし読み。どうでもいいことを飽きもせずにというところ


である。哲学者や作家の言葉を引用しているのだがなんかインチキ臭い。でも四十年も寺山の書いた


ものは淘汰されずに残っている。


馬鹿々しいと思いながらみんな読んでいるのだと思う。