浅草三社祭 | やるせない読書日記

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朝食後、三島由紀夫の「文化防衛論」を読む。荒唐無稽ではないかという先入観があったが読んでみると


そうでもない。三島は頭が良くて礼を知っている文学者だ。自分以外は馬鹿呼ばわりの吉本とは品格が


違うなと思った。今日はピーカン。風もあり。空の青みが目に痛い。


久しぶりにTさんと池袋で会う。まあ人が多いだろうが三社祭ということで鶯谷。北口を降りて浅草まで歩く。


松が谷辺りになるとお祭りの雰囲気。詰め所。路上で酒を飲んでいるはっぴ姿の人。紋紋の人や、スモーク


の黒ベンツなど停まっていてる。随分と広範囲に町会が参加している。


六区はものすごい人でごった返している。酒を飲んでいる人が多い。子供みこしとか山車は出ているが本格的


な神輿はどこを廻っているのだろう。Tさんによれば各町内会の神輿とは別に浅草寺に属する神輿が三台


ありそれを各町会の社中で交代でかつぐようだ。そして神輿の上に乗ってしまう輩がいてそれは禁止されてい


る。何故なら神輿は神様を担ぐもので人が乗るのは宗教的規範から外れることになる。浅草寺の神輿が各町会


を回る順路と時間が示された地図を見つけ千束公園に向う。3時頃隣の町会から二ノ宮という札が張ってある


一際おおきな神輿が道の向こうからくる。先導は警察の車。あの神輿はニ、三千万するのではないか要所々の


金無垢の加工も美しくかなり重たそう。隣の町会のテリトリーに来ると神輿を引き渡すがこのとき世話役の人が


お礼を述べて三々七拍子を打つがこれがテンポが速い。粋なんですよ。すると前の町会の若い衆は神輿を離れて


新しい町会のリーダーがみんなに号令をかけ若い衆がお神輿を担いで練りだすのだが、不審な者がいて神輿に


登って音頭をとりだしたものの数十秒で引き摺り下ろされたが、下ろされてから揉めているようでお巡りさんに検挙さ


れてしまった。「あれヤクザ者じゃないか」とTさん。周りは騒然として無茶苦茶面白かった。三つちがう町内会に


引き継がれる神輿を追いかけた。


見終わってから言問通りを歩いて鶯谷。Tさんと巣鴨で別れる。


来年も三社祭を見たい。