マリア・カラスとしずちゃん | やるせない読書日記

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昨夜、11時から「王女メディア」のDVDを観る。例によって50分くらいでやめる。お芸術の鑑賞はこの


くらいが限度。やっぱり空回りしているなあという印象。ギリシャ悲劇が原作だがトルコのカッパドキアで


ロケをしたらしい。衣装もおそらしくアフリカの呪術的コスチュームを真似ているだが、「アポロンの地獄」


では結構、はまっていたがこれはどうもねえ。という感じだ。マリア・カラスも外しているという印象。でもま


そこがパゾリーニだが。これはあんまり評価しないほうがいいのではないかと思った。


「パゾリーニ・ルネサンス」を読む。四方田犬彦の50年代の吉本隆明を思い出していただきたい。彼は1922


年生まれ、つまりパゾリーニと同い年です。とあり吉本との相似ている活動を述べる。たとえば「固有時との


対話」と「グラムシの遺骸」、「マチウ書試論」と「奇跡の丘」などで成る程と思えるが、吉本隆明の生まれは


1924年11月25日である。ま、二年くらいは良いとして確かにある時期まで似ている点がわりとある。四方田


は言っていないが、吉本とパゾリーニはなんとなく顔が似ている。労働者顔というかなんというか。


今日も暖かく目が痒かった。昨日も出ていたが今日もしずちゃんがテレビに出ていた。フェリーニが生きていた


ら喜んで自分の映画に出したと思う。


ほんとまじでそう思う。