金町から亀有までの散歩 | やるせない読書日記

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東京はほとんど散歩に行ったが、亀有は行った事がないのに気がついた。で、日暮里の常磐線のホームで


電車を待つ。常磐線は山手線にくらべ本数が少ない。待つ間がとても寒い。やっと来た快速に乗る。北千住


で降りるのを忘れて松戸まで行ってしまう。その車中、金町のあたりで奇妙なものを見る。工場の跡地らしき


広大な土地に赤錆びた直径3メートルはあろうかという大きな鉄球があった。それで松戸でとってかえして、金


町で降りる。午後2時頃だった。北口に降りて、コーヒーが飲みたくて純喫茶田園というオールドファションな


古ぼけた駅ビルの二階にある店に入る。赤いビロード張りの椅子がある古い喫茶店である。ターミナルにせわ


しげに入っては出発するバスを見ることができる。コーヒーとナポリタンを注文する。ナポリタンは全く昔風であ


る。喫茶店を出て冷たい風が吹くなか亀有に向かって歩く、下町の風情のある商店街が途切れると金網の向こう


に空き地やボーリング場。東水元に至る道路を渡ると三菱化学の広大な敷地でそこに大きな赤錆びた鉄球が放置


されている。対になった支えが脚のように見える。多分、工場で使用された機械なのだろうがあまりにもシュールだ。


ちょうどデジカメを持っていたので撮ろうとしたが電池が切れていた残念だ。そこから常磐線にそって歩き、左に曲が


って中川。中川橋まで歩き中川を渡る。渡って少し歩くと亀有。この頃には雲が切れて眩しい春のような日が差す。


亀有から千代田線で帰る。四十五分くらいの散歩だった。