ドラマーは悲しきもの | やるせない読書日記

やるせない読書日記

書評を中心に映画・音楽評・散歩などの身辺雑記
礼儀の無いコメントは控えてください。そのようなコメントは
削除します。ご了承ください。

朝起きて聴いてから仕事に行って、仕事が終わり途中で酒飲んでから帰って「LOVE」を聴いている。こんなことは


珍しい。もうビートルズは聴くことはないなと思っていたが、やっぱ好きなのだ。昔、ビートルズは下手だという風評


があった。後期は違う人間が演奏しているという噂まであった。録音技術が良くなかったせいだと思う。「ネイキッド」


の演奏を聴けばビートルズが抜群の演奏能力があることがわかる。まあジョージは別にして他の三人は上手い。


とくにリンゴのドラムが昔から大好きだった。今回、デジタルで聞いてやはり大したものだと改めて認識。BACK IN


THE USSRはポールが叩いているが、そのほかのクリアーな音になったリンゴのプレイは誠実で美しいの一言だ。


こんなにリズムがタイトで安定しているドラマーなんてそうそういないのではないかと思う。リンゴがいなかったらビー


トルズがここまでのグループになれたかわからない。天才的なタイム感覚の持ち主だろう。ライブでドラムソロを薦られ


ても、ドラムは他の楽器とのアンサンブルで初めて成り立つ楽器だと言って固辞したのも温厚なリンゴらしいエピソードだ。


エルビン・ジョーンズをコルトレインでしか使いこなせなかったように、リンゴのドラムもビートルズの音楽にしか合わないし、


リンゴのいいところを引きだすことができない。バンドを優れたものにするのはドラムスだが自らバンドを領導することはでき


ないのが悲しいところだ。


早くビートルズのCDを全部、デジタル・リマスターして欲しい。とくにホワイト・アルバムのリマスターを死ぬ前に一回聞き


たい。それとゲット・バックセッションでディランの「見張り塔からずっと」を演奏したらしいのでこれも聞きたい。



今日は雨が朝から降っていたが昼過ぎにはあがる。気温は暖かった。昨日、やっと炬燵を出す。