小雨の朝 | やるせない読書日記

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書評を中心に映画・音楽評・散歩などの身辺雑記
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胃が痛く朝はやく目覚める。小雨が降っていたらしくベランダがぬれている。湿度が高いためか


音が吸収され静かである。昨日は一昨日よりも訪問者が少しだけ増えたが順位は下がっている。


でもまあ20人前後の人が、(忍者カウンター)観てくれればそれで満足です。つまらん日記です


から。昨日は映画の編集をする。疲れるので一時間で辞める。パソコンを相手にすると消耗する。


それからフロイトの解説書を読む。フロイトが難解なのは或る概念を説明するためにまた別の


理論を理解しなくてはならないのと理論が進化変遷しているためだろう。覚えることが多くて凡庸な


脳味噌ではついていけない。フロイトは様々な事象を因数分解していくのだがその段階で僕達の


愛情は実に味気ないものに分解されていく。多岐に渡る概念で構築されているので一言でいえな


いが人間は女性が具えているものが好きなような気がする。柔らかいとか和むとか可愛らしいと


かそんなものを好むのではないか。知人に女遊びが好きな男がいて既婚だったけどもかなり


遊んでいた(風俗ではなく素人さん相手だ。まあこれが話に必須のことじゃないが))男の子が


生まれてまだほんの赤ちゃんだった時ソフアでこどもをあやしていたらあんまり可愛くて勃起


してしまった。「可愛いと若い女も自分の子供も結局、同じなんだよ」とか言っていた。日常では


男と女、異性で肉親ではなく血の繋がりがなく、歳の差があまりない成年同士が望ましいと区分


けされている性の衝動も実はただ単に「可愛いい」ものに向けられるもののような気もする。親父


が自分の男の子の赤ちゃんがあんまり可愛いので勃起してしまうのだ。これは世間一般の常識


的な性の倫理からは外れているように思える。でもま、結構あることのような気もする。でもないか。



それから「禁色」を読む。実にあっけらかんとホモでも多くの人が結婚しそういう男は絶対に浮気


をしないなどと書いてある。この小説を書いたころは本気で行けるところまで行ってしまえと思って


のではないか。三島は書きあがった小説を必ず「お母さま」に見せていたから息子が普通ではな


いことは母親は知っていたと思う。パゾリーニがそうだったがホモのメカニズムには母親に対する


強い固着があるように思える。一概には言えないが。それにしても何故、三島ほど頭がいい人が


男色を先天的な前提として受け止めたのだろうか。三島くらいだったらホモセクシャルの成立くら


い書けたと思うが。などと書いているうちに雲の切れ間から朝日が覗いている。