T氏とタマノ氏と12時池袋。一時間ほどベルで馬鹿話。目黒から戸越銀座そこから洗足池までのコー
スに決まる。僕のような板橋区に住む人間にはここら辺の土地勘が本当に掴みにくい。目黒駅南口を
降り杉野学園の通りを歩く。「これからすごい坂があるぜ」とT氏が言うように道の先に急で長い坂。降り
きって目黒川から山手通り。今日はいつもに比べて暖かい。山手通りから第二京浜に出てつまらない
道を少し歩くと戸越銀座。戸越銀座は第二京浜に分断されているが東海道新幹線のほうに向かって歩く。
戸越銀座はいつも人が多い。下町の商店街とは趣きが異なる。戸越銀座が途切れ東海道新幹線に近く
なると独特の雰囲気。日本音楽高校の前をとおり東海道新幹線に突き当たり高架沿いくねくねした道を
下る。西大井の駅に出て馬込の駅に向かう途中で伊藤博文の公墓を見つけ記念撮影。寂れた道からま
た第二京浜に出る。南下して馬込で喫茶店を探す。高級住宅地らしい高そうな喫茶店に入りコーヒー。
また馬鹿話。外に出ると四時近くなり肌寒い。馬込から中馬込、上池台を通って洗足に出たがここら
辺は本当に坂が多い。文京区や港区の坂と異なりなだらかだが距離がある坂が多い。凡庸な脳味噌
に昔の田園の丘陵を想像することができる。冬の住宅街は金色の冷たい光に染められ登っては下る
坂を歩いていく。両氏はそうでもないが俺は疲れてしまった。洗足駅についてほっとする。今日は良く
眠れる。池上線に乗り帰る。