市販ではないので図書館で借りる。古本屋、巡ったり
ネットで買うのも億劫なので。
たまに、勢いこんで書いた自分の文章をみると酷くて
恥ずかしくなるので、まあ、あんまり気負わないで。
ほとんどが澁澤についてのエッセイ。
ある事情で別れたけど矢川は澁澤を愛していた事が
良く分かる。
だいたい結婚をまつまでもなく、五五年以後、二人の
蔵書はごく特殊な原書などをのぞき、完全に混然一体化
してしまっていたのだからしかたがない。恋人どうしはい
つの世にもそうかもしれないが、とりわけ当時のわたし
たちのように活字と観念ばかりを栄養に生きていた二人
には、書物の共有はまたとない合理的かつ経済的な愛
の交歓のあかしでもあった。
こんなカップル、日本ではあなた達くらいしかいませんよ。
その他、澁澤龍彦と交友があった人たちについて綴られて
いる。
ただ、三島も澁澤も褒めてたけど、稲垣足穂ってどこがいいか
わかんなかったなあ。