雨の朝 | やるせない読書日記

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書評を中心に映画・音楽評・散歩などの身辺雑記
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  遅く起床。

  雪が残っていたが雨に変わる。寒くつまらない一日になりそう。

 この前買ったベルイマンの本を少し読む。

  ベルイマンの映画が何故、あんなに陰鬱で気持ち悪いものなのに

 人を惹きつけるのか。

   僕はベルイマンの映像の気味悪さ、不安は幼年期の感覚と

  似かよっているものを感じる。

 ベルイマンは実生活では健康で幸せ(多くの女性遍歴も含んで)だっ

 たが、作る映画はすごいものばかりだった。巨匠ベルイマンでも資金難

 で苦労したそうだし、東京でサド侯爵婦人の演出もした優れた演出家の

 面も興味深い。

  とにかく徹底的に知的な人間だと思う。「フアニーとアレクサンデル」

 を最後に映画を引退したが、後期は予算難からか室内を使った少人数の

 作品を作った。脚本の妙と演技のアンサンブルが映画の全てだ。


  一般的な映画より演劇に近い印象を与える。

  それと「監督」は腕っ節も強かったらしく、悪評をたてた評論家を

 一発でのしてしまった。ゴダールにもそんな話がありその位じゃ

 ないと「監督」は勤まらないのかも。


 雨がやんでくればいいのだが。