芸術の秋ともなれば、素人画家も日展を
筆頭にアマチュアのグループ展など各所
で開催される展覧会に出品したり、知人
の展覧会を見に行ったりで忙しい。俺も
文京区の展覧会に出品して、今年もめで
たく何の賞も頂かなかった。ま、当然
である。出しても30点くらいの出来
だが、絵を完成させなければ0点。結果
を認識せず自分は実はたいしたもんだ
という自惚れほど愚かしいものはない。
昨日は風景画の公開講座で月末から
行われる展覧会出品作の選定があった。
四点持って行って、選ばれたのが、これでがっかり。
どこが、いいのか、分からん。
俺はこっちが選ばれると思っていたが。こっちの方が
いいと思うが、大先生の鑑識眼を疑うよ。
ま、絵の趣味があれば結構、忙しく毎日、過ごすこと
ができる。憑かれたように毎日、絵を描く年寄りは
多くいる。最終的な生きる理由だと言ってる人もい
るが俺もそう思う。
夜、友人から電話。七十過ぎても働いている。もう
辞めたいが、辞めたら何をしていいか分からないとの
事。絵でも描いたらと言うと、そういう趣味はない。
語学や歴史の勉強はどうか。今更、意味がない。ま
最もだが、趣味なんてアリバイで、趣味を通じて人
と交わる事が大切なんだ。人付き合いは煩わしさも
あるが、人間は社会的動物で人と交流していないと
生物として完成しない。と思うが、分からんけど。
カッコつけないで言えば、人と会ってれば気が
紛れる。
今日は田中一村を絵のサークルの先輩と鑑賞の
予定。