皆様へのお願い
【オンライン処方】
*DHEA・メラトニンは再開しました。
*現在、メラトニンの、
個数制限はありません。
ご質問など頂く際に、
「匿名」様
「匿名希望」様
以外で、
お名前をつけてくださると幸いです。
匿名・匿名希望が多く、
過去にご質問頂いた内容が、
わからなくなってしまいます。
お手数おかけ致しますが、
なんでも良いので、
お名前をつけてくださるよう、
ご協力して頂けると助かります。
体外受精でOHSSを起こし、
37歳で女性死亡。
前回のまとめ
<A大>
平成12年 12月14日
A大病院 体外受精 説明会
12月18日
同意書提出・体外受精開始
<E産婦人科>
平成13年 6月11日
・月経開始から使うナサニール(点鼻)処方
6月15日:生理1日目
・生理開始 受診
6月17日〜22日:生理3〜8日目
・近医 G病院にHMG注射依頼
6月22日:生理8日目
・受診、エコー
・3日後の6月25日に採卵決定
・G病院にHCG注射依頼
6月23日:生理9日目
・G病院でトリガー、hcg1万
6月25日:生理11日目
・朝9時00分、採卵
採卵結果 右12個 左0個
・15時30分、夫の迎えで帰宅
6月27日:採卵2日目
・経膣エコー 右卵巣 約9cm×8cm
腹水貯留なし
・mild OHSS
6月28日:採卵3日目
・3日目胚を3個、新鮮胚移植
・hcg2500投与
7月2日:採卵7日目
・右卵巣 約6cm
・mild OHSS
・hcg5000 投与
・「首が回らない」症状の訴え
7月5日:採卵10日目
・エコーでは前回とほぼ同様
・hcg5000 投与
・「首の緊張が続いている」症状の訴え
→ 整形外科の受診を勧める
→ 芍薬甘草湯(漢方)処方
・H整形外科 受診
「神経学的な所見なし」
湿布処方
7月7日:採卵12日目
・夫が来院「妻の様子がおかしい」
・医師が自宅に電話、夫の母が出る
→『放心状態で嘔吐し続けている』
救急車で近医のG病院へ搬送後、
さらにI病院の脳外に搬送。
→ 血栓症で脳出血を確認、
意識障害あり、左片麻痺あり。
7月13日:採卵18日目
肺梗塞を起こし、死亡に至る。
31.遺族が裁判を起こす
⬜︎ 遺族(夫・両親)は、
女性AがOHSSで死亡したことで、
Y病院とY医師に、
慰謝料や逸失利益など、
合計約1億1000万円を求めて、
裁判を起こした。
解説:症状
症状は、
hcg注射をした数日後に、
お腹の張りから始まり、
腹痛、吐き気、嘔吐など、
辛い症状が起こります。
中等度〜重症になれば、
お腹の張りが強く、
食欲がなくなったり、
ご飯が食べられず、
横になっても辛いこともあります。
尿が出ず、
数日〜数週間で、
急激に体重が増えれば、
腹水が溜まっていることを指すので、
非常に注意が必要です。
解説:起こる原因
基本的に、
HMG(FSH)注射+HCG注射
で発症します。
HMG注射だけでは、
発症しません。
HCG注射が
トリガー(きっかけ)となって、
発症します。
HMGとHCGの量が多いほど、
発症しやすくなります。
OHSSで気をつける要素
弁護士が分からなかったのでしょうが、
以下の要素を確認すべきです。
<OHSSに気をつける上で重要な要素>
⬜︎ ご年齢
→ 37歳なので、
OHSSは十分起こり得る。
⬜︎ 卵巣機能
→ 遺族側弁護士が、
一切触れていないので、
AMHも胞状卵胞数も、
1つも分からず。
⬜︎ HMGの投与量
→ 遺族側弁護士が、
一切触れていないので、
投与量が分からず、
適切な量だったか全く不明。
⬜︎ HCGの投与量
→ トリガーに1万打った時点で、
OHSS自体は、
発症していたでしょう。
その後まずかったのは、
移植日、移植以降、
2,3日おきに、
hcg2500〜5000の投与を、
継続したことです。
このせいで、
OHSSが重症化していってしまったこと
がわかります。
⬜︎ 採卵数と新鮮胚移植
→ 見えた卵胞の数が、
最低でも14個あることがわかっていて、
新鮮胚移植したことも、
非常にまずいです。
4個以上の卵が育った時、
体外受精ならば全卵凍結、
タイミング法・人工授精ならば、
中止か待機療法(減るのを待つ)、
ということが原則です。
これは、今回のような、
重篤なOHSSが起こらないように、
対策をとって行われています。
⬜︎ E2の数値
→ 卵胞の数と同様、
E2の数値も、
OHSSの発症リスクや、
OHSS重症度の指標になります。
しかし、E2の数値も、
遺族側弁護士が触れていません。
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