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34歳の女性が妊娠。
3回目の出産で、
不可解なことが続く。
今までのブログ記事
【1】週数の割に胎児が大きな胎児。
【2】陣痛が起こる。
【3】不可解。女性が内診を嫌がる。
【4】さらに不可解。胎児心音計を外す。
【5】子宮内胎児死亡の診断。
【6】夫立会いで死産児を分娩。
【7】プレショック状態。
【8】死産後に女性Aが心肺停止。
今までのまとめ
昭和50年6月7日 第一子出産(U病院)
昭和52年7月26日 第二子出産(U病院)
昭和61年 4月2日 Y病院初診
・妊娠19週
・妊娠23週相当の大きさ
分娩予定日①:8月27日
4月15日
・妊娠20週
・妊娠25週相当の大きさ
分娩予定日②:7月30日
7月21日
午後11時:陣痛が起こる
7月22日
午前1時50分:Y病院 入院
・陣痛間隔5分 40秒継続
・当直 M医師、S看護師、N看護師
・出産前の入院患者は女性Aのみ
午前2時11分:分娩監視装置 開始
・2ℓの酸素投与開始
午前2時30分:M医師 内診
・胎児心音 良好
・子宮口5cm
・陣痛間隔5分 40秒継続
午前3時:胎児心音13-13-13
午前3時1分40秒:S看護師に、
「分娩監視装置を外したい」と言った。
→ S看護師が陣痛計をはずす。
午前3時40分:胎児心拍13-13-13
陣痛間隔2分 40秒継続
・S看護師に内診を断る
→ S看護師は内診をしなかった。
午前4時40分:胎児心拍12-12-12
陣痛間隔2分 45秒継続
・S看護師に再度、内診を断る
→ S看護師は内診をしなかった。
午前5時:胎児心音12-12-12
陣痛間隔2分 30秒継続
M医師の内診 子宮口6~7cm
足が頻繁に攣る
午前6時20分:女性Aが暴れる。
・尿をしたいとのこと。
→ S看護師が導尿して、尿50ml。
・胎児心音計を外したいと言う。
→ S看護師が外す。
・内診も拒否する。
→ S看護師は内診をしなかった。
午前6時30分:胎児心音12-12-12
午前6時40分:胎児心音12-12-12
午前6時40分~45分:N看護婦が、
胎児心音を確認できず。
・M医師とY医師が確認し、
子宮内胎児死亡を診断。
午前7時:子宮口9cm、
胎児の頭が下降。
・腹部の緊張、腹痛や出血など、
異常がない。
・人工破膜で羊水が黄緑に混濁。
午前8時:死亡胎児の分娩
午前8時18分:プレショック
血圧81/33 脈拍134
午前8時40分:輸血液到着
午前9時40分:心肺停止
心臓マサッージ、
ボスミン、ノルアドレナリン
60.心肺停止のまま救急車へ
⬜︎ 午前9時50分、救急車が到着。
⬜︎ 救急隊は、
都内のB病院へ移送したいと申し出たが、
Y医師は、
救急を要するため距離的にも近い、
J病院へ移送するよう要請した。
⬜︎ 午前10時、
Y医師、M医師、T看護婦、夫が同乗して、
救急車でJ病院と向けて、
出発した。
⬜︎ 救急車内では、
挿管アンビューバックを使用して、
酸素を投与し、
心マッサージを施行しながら、
J病院に向かった。
61.瞳孔が開く
⬜︎ 午前10時15分、
女性Aは、J病院救急室に入室。
⬜︎ 心肺停止の状態。
⬜︎ 血沈の2時間値は42。
⬜︎ 入室後、
心マッサージ、人工呼吸が行われ、
血管を確保して救急薬品が投与され、
心電図モニターが装着され、
さらに静脈切開で、輸血を開始した。
⬜︎ しかし、瞳孔が開き、
光反射が見られなかった。
62.入室45分後、心肺が蘇生
⬜︎ 午前11時、
心肺が蘇生して、血液循環が再開。
⬜︎ 心電図波形が認められ、
血圧も150/80に上がり、
心マッサージを一時中止して、
様子を観察した。
63.出血が止まらず
⬜︎ 内診が行われたが、
子宮内の状態は確認できず、
性器出血が継続して、
凝固しない状態が続いた。
⬜︎ 間もなく、
心電図上波形不整になり、
徐々に徐脈となって、
心マッサージが再開された。
⬜︎ しかし、
心室細動が起こり、
DCショックを施行したが、
状態は改善されなかった。
64.死亡する
⬜︎ 午後12時15分には、
光反射も消失して、
心電図も平坦になった。
⬜︎ 手術は無理との判断で、
病棟に転室。
⬜︎ 午後12時30分、
T教授により、
女性Aの死亡が確認された。
65.輸血量
⬜︎ 搬送先のJ大病院では、
輸血は800ml行った。
66.解剖
⬜︎ Y病院のY病院と、
J大病院は、
夫に司法解剖を勧めた。
⬜︎ しかし、夫が反対して、
司法解剖が行われなかった。
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