皆様へのお願い
【オンライン処方】
*DHEA・メラトニンは再開しました。
*現在、メラトニンの、
個数制限はありません。
ご質問など頂く際に、
「匿名」様
「匿名希望」様
以外で、
お名前をつけてくださると幸いです。
匿名・匿名希望が多く、
過去にご質問頂いた内容が、
わからなくなってしまいます。
お手数おかけ致しますが、
なんでも良いので、
お名前をつけてくださるよう、
ご協力して頂けると助かります。
中絶で入院した20歳女性。
6.入院2日目
⬜︎ 1月16日には、
ヘガール拡張器で子宮頸管を拡張して、
ブジー1本を挿入して、
ヒマシ油20gを投与。
⬜︎ その30分後から、
10倍に溶いた塩キを、
2時間ごとに0.2gずつ4回にわたって投与。
⬜︎ しかし、
陣痛・破水は起こらなかった。
7.入院3日目
⬜︎ 翌17日には、
ブジー1本を交換挿入して、
塩キを前日同様、4回投与して、
更にヒマシ油も与えた。
⬜︎ 女性Aは、
下腹が少し張ると言った。
解説:塩酸キニーネ「塩キ」
この話で出てくる「塩キ」とは、
塩酸キニーネのことです。
キニーネとは、
マラリアの薬です。
マラリアとは、
マラリア原虫をもつ蚊を、
媒介して感染する病気で、
アフリアや中南米などで多く、
致死率が高い病気です。
解説:キニーネの歴史
⬜︎ 中絶の目的で、
歴史的に使われた薬物の中に、
キニーネがあります。
⬜︎ キニーネは、
マラリアの特効薬で、
1630年頃に宣教師が広めた、
と言われています。
⬜︎ キニーネが、
子宮収縮薬として使われたのは、
様々な記録から、
1870年代からと言われています。
⬜︎ 主成分(アルカロイド)だけの分離に、
成功して、
その後、ヨーロッパに運ばれて、
陣痛誘発などの、
子宮収縮薬として広まっていきました。
⬜︎ ただし、
出産の為に陣痛を促進する目的ではなく、
中絶が主な利用目的だった、
と言われています。
⬜︎ しかし、その後わかってきた、
キニーネ中毒などの重篤な副作用から、
1960年以降は、
使われなくなりました。
⬜︎ 現在は、
日本でも販売されていません。
「マラリア原虫の、
増殖サイクルを断ち切る作用をもつキニーネは、
特効薬として、
1700年代より多くの命を救ってきたが、
効き目が長続きせず、
あまり頻繁に服用すると、
時として聴力や視力の低下など
重い副作用が出るという欠点。」
引用:内閣府HP
⬜︎ キニーネは苦味が非常に強く、
炭酸水などに、
苦味料として使用されていることがあり、
トニックウォーターを、
1日1リットル服用した妊婦の、
生まれた新生児に健康被害があった、
とドイツで報告されています。
8.裁判所指摘:塩キについて
※ 昭和47年当時の医学に基づく判断
⬜︎ 塩キの常用量は1回0.2g、
1日0.6gとされている。
⬜︎ 塩キには、
抗マラリア作用、
解熱作用の薬効がある。
⬜︎ 濫用(乱用)すると、
溶血作用をおこして、
血尿、血便が起こる。
⬜︎ また、知覚鈍麻、
意識こん濁、
めまい、頭痛、耳鳴りなど、
いわゆる、
「キニーネ酩酊(めいてい)」を招く。
⬜︎ 他にも、
難聴、弱視、
紅斑、湿疹、限局性浮腫、内出血、
強い痒感(かゆみ)なども起こる。
⬜︎ 非常に大量に投与すると、
こん睡、痙れんを誘発して、
心臓衰弱とあいまって、
虚脱の症状をおこす、
などの副作用が発現する。
9.入院4日目
⬜︎ 翌18日には、
ラミナリア4本を挿入し、
更にペニギンCを1錠膣内に挿入し、
ガーゼタンポンをした。
⬜︎ この日、塩キの投薬は、
副作用の弊害を考慮して休止した。
10.発熱とキニーネ中止
⬜︎ 翌19日、ラミナリア4本を外して、
ブジー1本を挿入して、
更にヒマシ油を20gを投与。
⬜︎ その30分後に、
塩キ0.2gを2時間おきに2回投与した。
⬜︎ 昼頃には、
軽度の陣痛らしき腹痛が始まった。
⬜︎ 夕方、
女性Aの体温が38度まで上昇した。
⬜︎ Y医師は、
塩キの投与を中止した。
11.陣痛が強くなる
⬜︎ また、子宮内の感染予防のため、
抗生物質のクロラムフェニコール250gを、
4錠を投与した。
⬜︎ その日の夜に、
女性Aが腹痛を訴えた。
⬜︎ Y医師は、
鎮痛剤のノブロンAを1.5cc、
皮下注射した。
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