皆様へのお願い
【オンライン処方】
*DHEA・メラトニンは再開しました。
*現在、メラトニンの、
個数制限はありません。
ご質問など頂く際に、
「匿名」様
「匿名希望」様
以外で、
お名前をつけてくださると幸いです。
匿名・匿名希望が多く、
過去にご質問頂いた内容が、
わからなくなってしまいます。
お手数おかけ致しますが、
なんでも良いので、
お名前をつけてくださるよう、
ご協力して頂けると助かります。
医師の話を聞かず、
助産師が人工破膜。
激しい痛みと苦しみで、
叫ぶ女性。
前回までのまとめ
⬜︎ 昭和58年に妊娠して、
前回が帝王切開だった事と、
レントゲン撮影、
分娩が進行しない時の会陰切開を希望。
▶︎ レントゲンを撮らず、
前院にも問い合わせせず。
予定日:昭和58年12月30日
昭和58年12月27日と、
昭和59年1月14日に、
陣痛促進剤を使うが分娩にならず。
1月20日
午後12時:陣痛が始まる
午後1時:入院・I医師診察
▶︎ 陣痛7~8分間隔
子宮口3cm程度
午後3時:陣痛間隔10分
▶︎ 陣痛が遠のくが、
E助産師に促され陣痛室へ
午後4時10分:I医師の診察
E助産師 陣痛促進剤の使用を勧める。
I医師 前回帝王切開だからと応じず。
午後4時20分:陣痛室に戻る
E助産師が人工破膜して、
破水させる。
午後4時30分:I医師の診察
3〜4時間後になるだろうと考え、
帰宅する。
*夜間の担当はA医師で自宅待機。
E助産師 から、
夜勤のG助産師と、K看護師に交代。
午後5時40分:分娩室移動
午後6時10分:NST開始
午後7時40分:子宮口全開
午後8時:胎児の頭が見えてきた。
しかし、そのままで一向に進まない。
▶︎ G助産師が当番のA医師に、
電話するが繋がらず。
午後9時:女性が耐えかねて、
分娩を進めるよう頼む。
午後9時過ぎ:胎児の心拍100未満
午後9時15分:I医師に電話。
分娩が進まない、
A医師が電話に出ないと報告。
午後9時20分:オキシトシン開始
(陣痛促進剤)
午後9時30分:陣痛後、
胎児心拍の回復が1分以上かかる。
午後9時40分:陣痛ではない激しい痛み
「先生を早く。早くして下さい。
苦しい苦しい。」
と何度も頼むが放置。
午後9時45分:胎児心拍が1分以上、
回復しない状態が顕著になる。
G助産師がI医師に、
「分娩が進まない」と電話。
午後9時45分以降、
胎児心拍の記録が途絶える。
午後9時55分:酸素投与開始
午後11時:I医師が到着
3回吸引
午後11時30分:手術室移動
午前0時:帝王切開を開始
子宮がT字に裂けていた
午前0時08分:死亡胎児娩出
子宮から腹腔へ飛び出していた
29.裁判を起こす
⬜︎ 女性Aと夫Bは、
子宮破裂と胎児死亡の責任を求め、
裁判を起こした。
⬜︎ 損害賠償金3000万円を、
Y病院に請求。
30.帝王切開の既往と注意点
東京地裁
平成2年3月12日判決
判例時報1355号95頁
【 当時の医学から裁判所が認めた事 】
⬜︎ 帝王切開をしたことがある妊婦が、
経腟分娩をすると、
帝王切開の瘢痕部から、
破裂が起こりやすい。
⬜︎ そのため、
帝王切開をした事がない妊婦に比べて、
子宮破裂が起こりやすい。
31.子宮破裂の母子への影響
【 当時の医学から裁判所が認めた事 】
⬜︎ 子宮破裂は、
胎児を取り上げると同時か、
胎児が出てきた後に起こった場合は、
母体に対する影響があるのみで、
胎児は無事なことが多い。
⬜︎ しかし、子宮破裂が、
胎児が出てくる前に起こった場合には、
胎児は通常死亡する。
⬜︎ 稀に子どもを救命できても、
脳性麻痺を発症することが多い。
⬜︎ また、子宮破裂で、
母体側にも大量出血が起こる。
⬜︎ 特に、胎児が出てくる前に、
子宮破裂すると、
胎児とともに、
母体も死亡することが少なくない。
⬜︎ したがって、
子宮破裂は、
母子の生命に危険が高い。
32.分娩法の選択について
【 当時の医学から裁判所が認めた事 】
⬜︎ 子宮破裂は、
起こるまで予兆や前兆はない。
⬜︎ 予防が非常に困難なので、
子宮破裂の危険を回避するためには、
再度、帝王切開することが有効。
⬜︎ しかしながら、
前回帝王切開であっても、
経腟分娩が不可能ではない。
医学的解説:現在での常識
しかし、現在では、
どんな理由でも、
1回でも帝王切開をすれば、
次回以降の出産は帝王切開になります。
1回でも帝王切開をされた方は、
子宮破裂のリスクがある為、
帝王切開の方が安全性が高いです。
昭和58年当時も、
現在でも、
帝王切開の経験のある妊婦が、
経膣分娩をすることは、
物理的に不可能ではないですが、
非常にリスクが高いです。
患者様のことを考えていれば、
希望されても行いませんし、
行えません。
医学的解説:縦・横の切り方
また、帝王切開は、
現代では横に切ることが主流です。
昔は、お腹の皮膚を縦に切って、
皮膚の奥だけ子宮の筋層を横に切ったり、
皮膚も筋層も両方縦に切る、
という時代もありました。
*昭和の時代。
現代では横が一般的ですが、
もし稀に縦に切った経験のある方は、
再度、縦に切ります。
縦にも横にも切る、
ということはありません。
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