【重症OHSSの裁判例】経緯まとめ*随時更新* | 岩城産婦人科妊活ブログ

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【北海道の不妊治療専門クリニック】
早発閉経、難治性不妊、男性不妊、着床不全、不育症など得意。
患者様のご意見第一、納得できる治療を心がけてます。
[オンライン処方,PFC-FD,ネオセルフ検査,タイムラプス,TESE/PIEZOICSI可能]

 

ぽってり苺 皆様へのお願い ぽってり苺

 


 

【オンライン処方】

 

DHEAメラトニンは再開しました。

  

*メラトニンは、

おひとり様3個までとなります。

 


 

   

看板持ち ご質問など頂く際に、

匿名」様

匿名希望」様

以外で、

お名前をつけてくださると幸いです。 

 

 

匿名・匿名希望が多く、

過去にご質問頂いた内容が、

わからなくなってしまいます。

 

 

お手数おかけ致しますが、

なんでも良いので、

お名前をつけてくださるよう、

ご協力して頂けると助かります。

 

 

 
 
 

 

 

【事実経緯 まとめの記事】

 

OHSSを起こしながらも、

第一子妊娠・出産

 

第二子の不妊治療でも、

OHSSを起こし、

卵巣12㎝以上に腫れ上がる女性。

 

    
 
サムネイル

スーツ 解説を担当致します。

弁護士の、
甲野 裕大(こうの ゆうだい)
です。


【取り扱い分野】

不妊治療分野/離婚分野

・不妊治療クリニック顧問
・凍結胚トラブル
・精子提供、卵子提供
・不妊治療中の離婚
・不倫
など

 

 

 前回までのまとめ

 

 

平成2年 【I病院 O医師】

排卵誘発剤を使ったタイミング法

 

胸水・腹水が溜まり緊急入院をするなど、

OHSSを起こしていた

 

平成3年 第一子出産

 

・・・平成6年・・・

 

【4月12日】

HMGを2~3日おきに4回投与

 

【4月21日】

右卵巣に卵胞が5個見えて、

26㎜の卵胞があり、HMG+HCG投与

 

【4月25日】

青森に帰省。

お腹の張りを感じた

 

【5月2日】

お腹の張りが強くなる

 


  

 【5月3日 入院1日目】

K産婦人科 受診

K医師はOHSSを疑い、

総合病院のA病院を紹介する

 

 

A病院 受診 即日入院

腹囲:85.6㎝ 体重:60kg

卵巣12cm超え・卵胞4㎝

 

TP:5.3

ヘマトクリット:46.2

白血球:12500

赤血球:527

ヘモグロビン:14.8

尿比重:1.030

 

診断:OHSSと低アルブミン血症

治療:生理食塩水、

プラズマネートカッター

 

少し息苦しく、お腹の張りがある

 


   【5月4日 入院2日目】

 

尿比重:1.025

TP:4.5

この日から、

腹部膨満感で病院食の全量摂取できず

尿中hcg50で妊娠を疑う

 

治療:生理食塩水、

プラズマネートカッター

 


  【5月5日 入院3日目】

 

腹囲:88.6㎝ 体重:65kg

2日間で体重5kg増

 

治療:生理食塩水、

プラズマネートカッター

 


  【5月6日 入院4日目】

 

腹囲:91.5cm 体重:65.5kg

 

尿比重:1.202

腹水が溜まり、排尿が少ない

利尿剤ラシックスの投与開始

 

治療:ラシックス錠剤200mg × 2回

生理食塩水

プラズマネートカッター

  


  【5月7日 入院5日目】

 

囲:93.5cm 体重:66.5kg

腹囲が前日より2㎝増える

 

ヘマトクリット:43.1

TP:4.6

尿比重:1.015

 

治療:アルブミン200ml

 

・hcg50〜100で妊娠してないと考える

皮膚が乾燥

尿量が少ない

 


 【 5月8日 入院6日目 】

 

腹囲:95.0㎝ 体重:66.6kg

腹囲が前日より1.5㎝増える

 

この日から、

水分in/outをチェックすることにした

 

治療:アルブミン200ml

生理食塩水1000ml

 

排尿が少ない

▶︎ 点滴の速度を緩めた

 

・胸部レントゲン撮影

 


 【 5月9日 入院7日目 】

 

腹囲:95.5㎝ 体重:67.5kg

体重が前日より1kg増える

エコーで腹水著明

・しかし改善していると考えた

 

治療:アルブミン200ml

+アルブミン400ml

 


 【 5月10日 入院8日目 】

 

腹囲:98㎝ 体重:68.5kg

腹囲は前日より2.5㎝、

体重は前日より1kg増えた

 

脚に浮腫ができた

・本人が苦しがる

hcg2000〜4000で、

妊娠4週4日の可能性

 

治療:アルブミン400ml

生理食塩水1000ml

ヘスパンダー500ml

ラシックス1/2A

 


 【 5月11日 入院9日目 】

 

腹囲:98㎝ 体重:69kg

 

脚に浮腫

性器出血

・本人:「どこを向いても苦しい」

「どうにかしてほしい」

 

治療:アルブミン400ml

生理食塩水1000ml

ヘスパンダー1500ml

ラシックス1/2A

 


【 5月12日 入院10日目 】

 

腹囲:98.4㎝ 体重:69.5kg

 

・深呼吸できない

・右肺の呼吸音が弱い

 

ATⅢ:96

第XⅢ因子:40〜70

DDダイマー:200〜500

▶︎ DICに注意、デキストランを控える

 

治療:アルブミン400ml

生理食塩水1000ml

ヘスパンダー500ml

デキストラン500ml

ラシックス1A

 


【 5月13日 入院11日目 】

 

腹囲:100㎝ 体重:71.5kg

 

・本人「鼻詰まりと息苦しさがある

・咳と痰があった

・夜中に酸素投与

▶︎ 医師は風邪と考えた

 

 

治療:アルブミン400ml

生理食塩水1000ml

ヘスパンダー500ml

ラシックス2A

 


【 5月14日 入院12日目 】

 

腹囲:100.5㎝ 体重:72kg

 

・胎嚢4.8㎜

卵巣が臍の高さまで顕著に腫れる

・排尿の為にバルーンカテーテルを導入

腹水穿刺で3250cc排水

 

治療:アルブミン400ml

生理食塩水500ml

ヘスパンダー400ml

ラシックス1A

 


【 5月15日 入院13日目 】

 

腹囲:99㎝ 体重:69kg

 

脚と外陰部に浮腫

・穿刺後の自然流出あり

 

治療:生理食塩水1000ml

ヘスパンダー500ml

アルブミン800ml

デキストラン500ml

ラシックス1A

 


【 5月16日 入院14日目 】

 

腹囲:97.5cm 体重:69.5kg

 

咳をした時に息苦しい

・痰があり吸入する

・排尿が少ない

・穿刺部位からの自然流出あり

・ヘマトクリット32.2に改善

hcgが3万〜6万(尿)

 


【 5月17日 入院15日目 】

 

腹囲:96.2cm 体重:69.5kg

 

・食欲良好、肺の雑音軽減

・ICUを勧める→本人拒否

・中心静脈カテーテルを提案→本人拒否

 

・5月9日の胸部X線と比べて、

悪化はしているが、

肺自体には変化はないと判断した。

 


【 5月18日 入院16日目 】

 

腹囲:97.8cm 体重:71kg

前日より腹囲は1.6cm、

体重は1.5kg増加

 

穿刺部位からの流出が止まる

・右肺の呼吸音が弱い

 

治療: 生理食塩水1000ml

ヘスパンダー500ml

アルブミン400ml

ラシックス1A

 


【 5月19日 入院17日目 】

 

hcg投与から数えて妊娠5週6日

胎嚢15mm

 

腹囲:100cm 体重:71kg

腹囲がさらに前日より2.2cm増加

 

・息苦しさと咳あり

・聴診で右肺の呼吸音が弱い

2回目の腹部穿刺→ 4000cc排水

→ 腹囲91cmに減少

 

治療: 生理食塩水1000ml

ヘスパンダー500ml

アルブミン400ml

ラシックス1A

 


【 5月20日 入院18日目 】

 

腹囲:90.2cm 体重:66.5kg

 

・穿刺部位から1600cc自然流出

 

発熱する

・咳がある

▶︎風邪と穿刺部位からの感染と診断

▶︎ 抗生剤セファメジン2g点滴投与

 

アルブミンを倍に増量

 

治療: 生理食塩水1000ml

ヘスパンダー500ml

アルブミン800ml

セファメジン2g

ラシックス1A

 


【 5月21日 入院19日目 】

 

腹囲:92.8cm 体重:67.5kg

前日より腹囲は2.6cm、

体重は1kgの増加

 

・鼻詰まり、息苦しさ、痰が出る

・発熱する

酸素2ℓ投与(本人希望)

 

治療: 生理食塩水1000ml

ヘスパンダー500ml

アルブミン800ml

セファメジン2g

ラシックス1A

 


【 5月22日 入院20日目 】

 

腹囲:93.5cm 体重:68.5kg

前日より腹囲は1.3cm、

体重は1kgの増加

 

・腹水が自然流出1643g

・ヘマトクリット:29.7

 

・息苦しい、腹部膨満感

 

治療: 生理食塩水1000ml

ヘスパンダー500ml

アルブミン800ml

セファメジン2g

ラシックス1A

 


【 5月23日 入院21日目 】

胎嚢18mm

 

腹囲:97cm 体重:70kg

 

穿刺部位から自然流出が止まり、

前日より腹囲3.5cm、体重1.5kg増加

 

・腹部が膨張

・胸部の不快感あり

・咳、痰、息苦しさあり

右肺に雑音あり、呼吸音弱い

 

卵巣は大きく腫れて、

肝臓直下まで及ぶ

 

胎嚢が複数見える

 

・TP:6.9に改善

・アルブミン:5.9

・尿比重:1.015

 

 

本人が体力の限界を感じて中絶を希望

▶︎夫の同意を待って検討となる。

 

 

治療: 生理食塩水1000ml

ヘスパンダー500ml

アルブミン800ml

セファメジン2g

ラシックス1A

 


【 5月24日 入院22日目 】

 

腹囲:95cm 体重:69kg

 

・穿刺部位から650cc自然流出

胸部不快感を訴える

→肺と心臓に雑音なし

 

治療: 生理食塩水700ml

ヘスパンダー500ml

ソリタT3 500ml

アルブミン800ml

セファメジン2g

ラシックス1A

 


【 5月25日 入院23日目 】

 

腹囲:95cm 体重:70kg

・前日より体重1kg増加

 

計測せず尿を破棄が1回

 

・穿刺部位から1042ml自然流出

 

呼吸苦や腹部膨満感を訴える

→ 浮腫もなく、

肺の雑音もないと言われる

 

・排尿の為の、

バルーンカテーテル抜去(本人希望)

 

治療: 生理食塩水700ml

ヘスパンダー500ml

ソリタT3 500ml

アルブミン800ml

セファメジン2g

ラシックス1A

 


【 5月26日 入院24日目 】

 

腹囲:97cm 体重:71kg

・前日より腹囲2cm、体重1kg増加

 

計測せず捨てた尿あり

 

三つ子が疑われる

悪阻が出現

 

・咳、呼吸苦、頭痛あり

・胸部と腹部が腫れている

・右肺の呼吸音が弱い

 

医師が中絶を決断

▶︎ 夫の同意書の到着を待って手術決定

 

手術まで血液ガスやレントゲンは、

しなくて良いと判断

 

治療: 生理食塩水700ml

ヘスパンダー500ml

ソリタT3 500ml

アルブミン800ml

セファメジン1g

ラシックス1A

 


【 5月27日 入院25日目 】

腹囲:97cm 体重:71kg

 

計測せず捨てた尿が1回

 

・夫の同意書が届き、中絶実施

・術後ICUを勧めるが本人拒否

 

・手術終了15分後、

胃液と唾液を中等量嘔吐

 

・手術後しばらくむかつき、息苦しさあり

▶︎ 心電図と自動血圧計の装着

 

・血圧が落ち着いていて、

出血も多くないため、

医師が酸素吸入を必要なしと判断

 

・女性Aも、息苦しいけど、

酸素投与まではいらないと言った。

 

・16:30に術後経過中止、

一般的な経過観察に変更。

 

点滴治療: 生理食塩水700ml

ヘスパンダー500ml

ソリタT3 500ml

アルブミン800ml

セファメジン1g

ラシックス1A

ソセゴン30mg

メテルギン1A

メテナリン

 

内服治療:セフゾン

メテナリン

ソランタール

 


【 5月28日 入院26日目 】

 

3回目の穿刺後

腹囲:96cm 体重:73kg

 

尿は3回捨てており、

破棄分は、1000mlと推測される。

 

 

・腹部膨満感、腹部圧迫感あり

顔面に浮腫あり

 

【エコー】

卵巣は肝臓直下まで及ぶ

卵胞は8cmに腫れる

・卵巣が腫れすぎて子宮見えず

 

 

【 3回目の腹部穿刺 】

・3300ccの腹水抜去

腹水やや血混じり

▶︎卵胞の一部破裂と考えた

 

 

【 血液検査 】

白血球:4500

赤血球:301万

ヘモグロビン:8.8

ヘマトクリット:25.3

血小板:17万4000

 

・上記の結果から、

血液凝固系の検査実施した

 

▶︎ 出血傾向がみられたが、

DDダイマーと血小板の数値で、

DICは発症していないと考えた。

 

しかし、DDダイマーの数値の記載はない

 

 

寒気があり、電気毛布をかけるが、

震え止まらず

 

 

< 午後1時35分 >

37.8度の発熱

頭痛

悪寒、呼吸苦

▶︎ ボルタレン坐薬で様子見

▶︎ その後、医師に連絡

 

 

< 午後2時 >

息苦しい

▶︎ 本人希望に応じて酸素投与開始

 

 

< 午後2時30分 >

寒気がおさまったとのこと

・凍結血漿10単位を輸血

 

 

< 午後3時 >

容体は安定した

 

 

< 午後4時 >

・T医師が来院して診察

・本人「息苦しさはあるけど、

良くなってきた

胃部の圧迫感・膨満感は、

相変わらずある。」

 

38.2度の発熱

 

・医師は、

看護師に様子を見るように指示。

 

 

< 午後5時15分 >

・脈拍103

 

・今回の穿刺について本人が、

いつもと刺した感じが違う

バーンと張っているが、

腹腔で出血していないか心配

 

・看護師も自然流出が少ないと感じた

 

 

<午後9時 >

ネバネバの便

血圧113/74

脈拍100

▶︎ 著しい変化はないとして、

経過観察

 

 

< 午後9時45分>

・悪寒、息苦しさあり

脈拍127

血圧134/92

冷感が認められた

 

 

< 午後10時30分 >

39.1度の発熱

▶︎ ボルタレン坐薬投与

 

その後、多量の発汗

 

 

点滴治療: 生理食塩水700ml

ヘスパンダー500ml

ソリタT3 500ml

アルブミン400ml

ラシックス1A

セフメタゾール2g

凍結血漿10単位

 

    

 
 
解説:弁護士 甲野裕大
 甲(きのえ)リーガル法律事務所
  

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文・イラスト:理事 岩城桃子  
 

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