生きる為の蘇生をしたら、致死的な出血。【心停止と蘇生】 | 岩城産婦人科妊活ブログ

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【北海道の不妊治療専門クリニック】
早発閉経、難治性不妊、男性不妊、着床不全、不育症など得意。
患者様のご意見第一、納得できる治療を心がけてます。
[オンライン処方,PFC-FD,ネオセルフ検査,タイムラプス,TESE/PIEZOICSI可能]

 

ぽってり苺 皆様へのお願い ぽってり苺

 


 

【オンライン処方】

 

DHEAは再開しました

  

現在、メラトニンのみ欠品してます。

お申し込みいただけません。

 


 

   

看板持ち ご質問など頂く際に、

匿名」様

匿名希望」様

以外で、

お名前をつけてくださると幸いです。 

 

 

匿名・匿名希望が多く、

過去にご質問頂いた内容が、

わからなくなってしまいます。

 

 

お手数おかけ致しますが、

なんでも良いので、

お名前をつけてくださるよう、

ご協力して頂けると助かります。

 

 

 

     

 

 

35歳眼科医女性の、

妊娠血圧徐々に上昇

 

出産後

異変が起こり心停止

 

   

 

 

 

サムネイル

スーツ 解説を担当致します。

弁護士の、
甲野 裕大(こうの ゆうだい)
です。


【取り扱い分野】

不妊治療分野/離婚分野

・不妊治療クリニック顧問
・凍結胚トラブル
・精子提供、卵子提供
・不妊治療中の離婚
・不倫
など

 

 

   

 前回までのまとめ

 

 

⬜︎ 昭和54年生まれ、

当時35歳の眼科医の女性B。

 

 

⬜︎ 平成26年に妊娠、

Yクリニックに里帰り分娩の為に受診。

 

 

〈 Yクリニックの経過 〉

 

平成26年8月27日(妊娠20週0日)

初診。

その後も通院を続ける。

 

 

【平成26年12月18日(妊娠35週頃)】

 

血圧:126/80

 

ヘモグロビン:11.6g/dl

ヘマトクリット:35.4%

血小板数:16/1×104/μl

 

 

【平成26年12月25日(妊娠36週頃)】

 

血圧 1回目:137/88

血圧 2回目:125/85

 

 

【平成26年12月29日】

 

1回目の計測:142/91

2回目の再検査:132/95

 

→ 血圧上昇の傾向を示す。

 

 

【平成27年1月5日】

 

1回目の計測:143/106

2回目の再検査:125/84

 

 軽度の妊娠高血圧症候群と診断。

 

翌年1月7日に、

分娩誘発の為の入院を予定。

 

 

【平成27年1月7日】

入院

 

 

【 1月8日 】

 

7:00

分娩誘発剤のアトニン(オキシトシン)投与

 

 

【 1月9日 】

 

18:03

緊急帝王切開を開始

(分娩停止のため)

 

18:10

女児誕生

 

18:40

帝王切開終了

 

18:50

回復室へ移動

 

 

【悪露の量】

リカバリー室入室後

 

1時間時点「多100」

2時間時点「多100」

3時間時点「100+α」

4時間時点「200」

 

 

【女性の状態】

リカバリー室入室後

 

 

2時間後(20時50分)から、

強い痛みを訴える

 

2時間後(20時50分)から、

4時間後(22時50分)まで、

尿量の増量見られず

 

 

23時、Y医師到着

子宮内にコアグラがあり、

除去したが、

子宮底の圧迫で出血、

DICを疑い、

パスロン(DIC治療)と、

パルタン(子宮収縮させて止血)投与

 

 

*DIC:体内のいたる箇所で、

血液が固まり血栓ができると共に、

出血が起こる、危険な疾患。

 

 

しかし、

輪状マッサージで出血が起こる

 

 

【 1月10日 】

0時30分 緊急搬送を決定

 

1時10分 救急隊到着

 

1時12分 意識状態を確認

 

呼びかけ開眼あり

 

呼びかけで手を握る事ができる

(運動機能あり)

 

錯乱状態、見当識障害

(ここはどこ?など)

 

 

1時18分 救急車で出発

同乗者:夫・Y医師・C助産師

 

心肺停止になり、

蘇生処置をしたが、

心肺停止のままa病院に到着。

 

    

 

 64.出血なしで蘇生を優先した

 

 

⬜︎ a病院に到着した時点での、

女性Bの状態は、

心静止(Asystole)であったものの

活動性(active)の性器出血は、

認められなかった

 

 

⬜︎ そのため、

蘇生を優先して行うことになった。

 

 
 

 65.女性Bの蘇生

 

 

⬜︎ 蘇生の為に、

胸骨圧迫が継続して行われ、

呼吸不全の為、

気管挿管が施行されるとともに、

ボスミンの投与が開始された。

 

 

*ボスミン:アドレナリン

 

   
 

 医学的解説:アドレナリンの効果

 

 

予防接種 アドレナリン(ボスミン)は、

今回のような心停止や、

アナフィラキシーショックなど、

限られた場面で用いられます。

 

 

予防接種 働きは、

血管を収縮させる作用があり、

血管の収縮により、

心臓や脳へいく血流を増やします

  

 

予防接種 そのため、心停止の時に、

自己心拍が再開を促すために、

心肺蘇生で使われます。

 

 

 

 医学的解説:喘息など

 

 

予防接種 血管収縮・血圧の上昇だけではなく、

気管支拡張の効果もある為、

アナフィラキシーショックの治療や、

重症の喘息などにも、

使われる事があります。

 

   
 

 医学的解説:アドレナリン

 

 

鉛筆 医療系のドラマで、

手術中に、心停止になったら、

除細動器という機械で、

心臓に電気刺激を与えて

自己心拍の再開を目指す治療を、

見たことがあるかもしれません。

 

 

予防接種 そして、

注射も投与する場面を、

見たことがあるかもしれませんが、

これがアドレナリンです。

 

 

予防接種 筋肉注射でも可です。

 

 

注意 ドラマで見るような、

アドレナリンを、

胸に直接ドンと打つ行為は、

現在では行いません

 

 

注意 心臓の血管を損傷する恐れ

がある為です。

 

 
 

 医学的解説:ドパミン

 

 

鉛筆 出産後の18時40分から、

意識が朦朧とし

20時50分から、

尿が作られなくなっています

 

 

鉛筆 20時50分の時点で、

尿が作られないほか、

出血強い痛み血圧低下頻脈

が見られています。

 

 

鉛筆 この時点で、

ドパミン(カコージン)を投与して、

輸液を増やすと良いでしょう。

 

 
 

 医学的解説:血圧と尿

 

 

ランニング ドパミンは、

血圧を上げ、

尿を作るように促します

 

 

血圧が低下してくると、

尿は作られません

 

 

鉛筆 また、尿が作られるように、

同時に輸液を増やします

 

 

予防接種 さらに、出血には輸血

止血に対しては、

エコーで出血箇所の確認

その猶予がなければ、

開腹して出血箇所を探すことです。

 

 

予防接種 また、SpO2(体内の酸素濃度)が、

少し低下すれば、

酸素6Lを投与することですね。

 

 

輸血だけでも、

早くしていれば良かった

と思います。

 

 
 

 66.蘇生すると出血する

 

 

⬜︎ 蘇生を優先して、

胸骨圧迫などを行っていたが、

心肺蘇生の途中で、

子宮内から活動性の出血が認められ

凝固しないような、

さらさらとした血液だった。



⬜︎ そのため、

双手(両手)圧迫で、止血が試みられた。

 

 

⬜︎ 一時的に止血されたが、

再度の出血が認められ、

ふたたび、双手圧迫が継続された

 

 
 

 非常に厳しく残酷な状態

 

 

この時、

心停止のため、

心臓が動くように、

生存のための治療していたら、

生存には致命的な出血が起こってしまう

という、

とても困難を極める状態です。 



とても残酷な状況です。

 

 
 
続きます。 
 
医学的解説:院長 岩城雅範
 
 
法的解説:弁護士 甲野裕大
 甲(きのえ)リーガル法律事務所
  

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文・イラスト:理事 岩城桃子  
 

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再開しました。

 

 

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