無痛分娩での医師のミス、許し難い。(なると様) | 岩城産婦人科妊活ブログ

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早発閉経、難治性不妊、男性不妊、着床不全、不育症など得意。
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ぽってり苺 皆様へのお願い ぽってり苺

 


  

現在、DHEAとメラトニンは欠品してます。

お申し込みいただけません。

 


 

   

看板持ち ご質問など頂く際に、

匿名」様

匿名希望」様

以外で、

お名前をつけてくださると幸いです。 

 

 

匿名・匿名希望が多く、

過去にご質問頂いた内容が、

わからなくなってしまいます。

 

 

お手数おかけ致しますが、

なんでも良いので、

お名前をつけてくださるよう、

ご協力して頂けると助かります。

 

 



なると様よりご質問頂いております。
 
 
 

 

 

麻酔を打つ位置や投入スピードというのは、

医師としては基礎的な知識なのかな

と思ってしまうのですが、

そうではないのでしょうかね。


 

 

麻酔科医でない医師が

このような医療ミスを起こしたということなんでしょうか??


 

 

無痛分娩ではなくても麻酔ありの手術をうける機会は

誰しもあると思うので、

非常に恐ろしく感じました。

 

 


これほど重大な麻酔ミスというのは、

頻繁ではないにしても、

おこりえるのですかね。

 


この方は、

選んだ病院が、

担当した医師が、

運が悪かった、

ということなんでしょうか。

 


とても悲しい、許し難い内容でした。

 

 

 

 

サムネイル

スーツ 法的な解説を担当致します。

弁護士の、
甲野 裕大(こうの ゆうだい)
です。


【取り扱い分野】

不妊治療分野/離婚分野

・不妊治療クリニック顧問
・凍結胚トラブル
・精子提供、卵子提供
・不妊治療中の離婚
・不倫
など

 

 

 

 不注意やヒューマンエラー

 

 

スーツ どのような業務にも、

不注意やヒューマンエラーは起こり得てしまい

どんな業務にも、

ロボットを使おうとも

残念ながら、

リスクが0%になる事はありません。

 

 

スーツ 病院や医療関係者は可能な限り、

不注意や間違いを起こさないよう

また、避けられない副作用やリスクに備えての準備も行なって

とても細心の注意を払って、

医療にあたっていると思います。

 

 
 

 今回の件の責任

 

 

てんびん座 ただ、あくまでも今回の裁判で言えば、

指摘された医療ミスに関しては、

医師のミスについて言い逃れができない、

重大なミスだと捉えて

裁判では病院側も、

ミスの存在は争わず、

ミス自体を認めていますね

 

 

 

下三角 詳しくはこちら 下三角

 

 

 
 

 針の進め方と麻酔の投与法

 

 

てんびん座 この裁判例は、

無痛分娩で、

腰椎からの麻酔を入れる針を、

硬膜外で留めるべきところ、

くも膜下まで進め

進みすぎた時は引き返す必要がありますが、

そのまま麻酔を投与しました

 

 

てんびん座 さらに、硬膜外でも、

麻酔薬を分割投与すべきところ、

一気に投与しています

 

 

これらが原因で、

今回のように、

ごく稀に全脊髄麻酔になってしまう例や、

麻酔中毒も起こりえます

 

(当院の産科では起こった事がありません)

 

 

さらに、

最悪、全脊髄麻酔が起きた時の為に、

行っておくべきことが決まっています。
 

 
 

 今回の決定的なミス

 

 

人工呼吸器(酸素投与)の準備がなかった

 

→ 通常、

呼吸に異常がでた時の為に、

すぐ使えるように用意します。

 

 

*挿管の場合は、

麻酔科医でも新人では難しいです。

 

 

太い静脈の確保をしていなかった

 

→ 何かあった時のために、

すぐに薬剤の投与や、

早急に状態の検査が行えるように、

太い静脈に針を刺して、

点滴の管を繋いでおきます。

 

 

 

また、他には、

何かあった時の為に搬送できる連携先と、

提携しておくことですね。

(これは地域にもよるかもしれませんが)

 

 

しかし、こちらの医師は、

人工呼吸器を用意せず、

太い静脈の確保もしなかったので、

全脊髄麻酔の状態になってしまってから、

最善の処置が遅れました。

 

 
 

 重篤になった理由

 

 

右差し 今回の事件が起こってしまったのは、

麻酔の方法にも問題はありましたし、

さらに、必要だった準備を怠った事が、

ここまで重篤になった原因

と言えるでしょう。

 

 

全脊髄麻酔になってしまっても、

早急に酸素を与えて

治療にあたれば、

母親の重症の意識障害(植物状態)、

子どもの重症の意識障害と6歳での死亡は、

避けられたかと思います。

 

 

そして、

この事が裁判で認められた為、

賠償金の発生に繋がったのだと思います。

 

 
 

 賠償金額の決定

 

 

基本的に、裁判では、

結果が重大になるほど、

賠償金額が大きくなる傾向にあります。

 

 

ただ、ご紹介した裁判例のように、

死亡した時】と、

重症な後遺症で、

24時間の介護が必要になった時

の差など、

必ずしも比例するものではありません。

 

 
 

 無痛分娩のリスクをよく伝える

 

 

鉛筆 また、麻酔についてですが、

麻酔量が多く、

麻酔が効く範囲が広いほど、

副作用やリスクは上昇しやすいです。

 

 

鉛筆 ただし、

今回の「無痛分娩」に関して言えば、

重篤な事例が多く発表されています

 

 

右差し 日本産科麻酔学会でも、

無痛分娩については、

準備や手順、また、

インフォームドコンセントについて、

厳しく決められています

 

 

一部抜粋します。

 

【無痛分娩のインフォームドコンセント】

 

 

1 「出産に関わる麻酔についての説明」

(別添文書参照)等を参考に、

患者説明を外来で行う。

 

 

 2 生じうる合併症としては、

頭痛、背部痛、出血、感染、神経損傷(お産が原因のこともある)などを説明する。

 

 

3 局所麻酔薬中毒や

くも膜下誤注入についても説明し

絶食の意義を理解してもらう。

 

 

4 完全な無痛ではなく、

痛みの軽減が実際の目標であることを理解してもらう

 

など

 

 
 

 

 今回の件

 

 

今回は、

とても悲しい結果になってしまいました。

 

 

無痛分娩は、

重篤例が複数報告されています

 

メリットは広まっているものの、

デメリットは広まっていない

と問題視されています。

 

 

下三角 参考記事 下三角

 

「昨今、無痛分娩時に発生した

重篤事例が報告されており

無痛分娩の実態把握と

安全な提供体制の構築が急務となっている。」

 

(厚労省 平成30年)

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000203226.pdf

 

  
 
医学的解説:院長 岩城雅範
文・イラスト:理事 岩城桃子   
 
 
法的解説:弁護士 甲野裕大
 甲(きのえ)リーガル法律事務所
  

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