皆様へのお願い
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ご質問など頂く際に、
「匿名」様
「匿名希望」様
以外で、
お名前をつけてくださると幸いです。
匿名・匿名希望が多く、
過去にご質問頂いた内容が、
わからなくなってしまいます。
お手数おかけ致しますが、
なんでも良いので、
お名前をつけてくださるよう、
ご協力して頂けると助かります。
アメリカの最高裁判所で、
「凍結胚＝子ども」
と判決。
ニュース記事
解説を担当致します。
不妊治療分野/離婚分野の、
弁護士の、
甲野 裕大(こうの ゆうだい)
です。
最高裁で「凍結胚＝子ども」
今回は、
【アメリカのアラバマ州の最高裁判決で、
凍結胚を子どもとみなす
と判断した報道】
の解説です。
今後、日本を含めて、
世界的に凍結胚の取り扱いについて、
影響を及ぼす可能性のある、
「非常に注目の判断(判決)」です。
受精卵と胎児
現在の日本の法律では、
胚(受精卵)の段階では、
「ヒトである」とは認められていません。
つまり、例えば、
凍結胚が変性したとしても、
「ヒトが亡くなった」
とは判断されません。
胎児の段階であれば、
いくつかの法制度では、
ヒトとして認められる場合があります。
例：胎児の相続権、
胎児の損害賠償請求権など
破棄は殺人になる？
もし、凍結胚が、
「全ての権利で完全にヒトである」
と認められることになれば、
その影響は、
非常に大きなものになります。
凍結胚にヒトとしての、
全ての権利が認められた場合は、
極端に言えば、
「凍結胚の廃棄は殺人」
と同義である事になります。
夫婦の同意があっても、
医療機関は凍結胚の廃棄ができない
という事になります。
ただし、これは極端な例えです。
受精卵は、モノではない
現在では、
凍結胚の地位(立場)を定めた法律は、
日本には存在しません。
個人的な意見としては、
生命の源であり、
出生する可能性がある為、
少なくとも現状のような、
「単なる物」
と法律上扱う事は疑問があります。
しかし、
もしも、受精卵を完全にヒトとすると、
不妊に悩むご夫婦は、
治療を受けるハードルが高くなり、
医師・胚培養士には、
治療を提供するハードルが高くなります。
現在の法律でも、
「胎児と同様に限定された条件ならば、
保護をする」など
柔軟に考える事が大切だと思います。
どのような法整備が必要なのか、
早期に、尚且つ、慎重に、
議論を進めていく必要があるでしょう。
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