皆様へのお願い
＊現在、DHEAとメラトニンは欠品してます。
お申し込みいただけません。
ご質問など頂く際に、
「匿名」様
「匿名希望」様
以外で、
お名前をつけてくださると幸いです。
匿名・匿名希望が多く、
過去にご質問頂いた内容が、
わからなくなってしまいます。
お手数おかけ致しますが、
なんでも良いので、
お名前をつけてくださるよう、
ご協力して頂けると助かります。
前回の記事
院長 岩城雅範様
理事 岩城桃子様
お忙しい中、ご丁寧にご回答ありがとうございます。
感謝しております。
ご質問があった内容について、
ご返信させて頂きます。
◎経過
卵管造影検査‥実施なし
子宮鏡検査‥2020年 異常無し
2021年9月（36歳）
採卵1回目※自費
2021年12月（36歳）
1回目移植→陰性
2022年3月（37歳）
2回目移植→流産1回目
5w2d胎嚢確認後、3日後に自宅流産
2022年8月（37歳）
採卵2回目 ※保険
2023年3月 （38歳）
3回目移植→流産2回目
6w3d心拍確認後、翌日に自宅流産
2023年6月〜9月
不育症検査、MRI
2023年9月〜2024年1月
レルミナ
凍結胚盤胞残り３つ（5AA、3BC×2）
◎不育症検査結果
抗DNA抗体 〈＝1.5
抗ｶﾙｼﾞｵﾘﾋﾟﾝIgG抗体 5.8
抗ｶﾙｼﾞｵﾘﾋﾟﾝ IgM抗体 3.4
抗β2Gp1 IgG抗体 5.3
抗β2Gp1 IgM抗体 3.1
PT秒 11.3
PT % 95
PT-INR 1.01
APTT 29.7
ﾌｨﾌﾞﾘﾉｰｹﾞﾝ 256
ﾙｰﾌﾟｽｱﾝﾁｺｱｸﾞﾗﾝﾄﾞ 1.0
凝固第12因子 133.6
ﾌﾟﾛﾃｲﾝS活性 90.5
ﾌﾟﾛﾃｲﾝC活性 107
血糖値系の結果は紛失しましたが正常値
◎子宮腺筋症について
子宮腺筋症はMRIで診断されました。
子宮内腔の変形無さそうとも言われました。
子宮の計測については、
先生に子宮底あたりと言われたわけではなく、
私が勝手に子宮底あたりとゆうことだと勘違いしておりました‥
子宮のエコーでの見方もわかっておらず認識不足で、大変申し訳ないです。
※エコーで添付図のあたりでの計測でした。
分かりづらかったらすみません。
院長の回答 前回の続きですね。
エコーやMRIは、情報まとめ
⬜︎ ご年齢：39歳
⬜︎ 持病：子宮腺筋症(子宮内膜症)
MRIにて診断
→ レルミナ5ヶ月服用
⬜︎ 現在の治療：第一子の不妊治療で、
保険診療で体外受精中。
⬜︎ 流産歴：2回
妊娠5週、妊娠6週
(自宅流産で絨毛検査はできず)
→体外受精
第Ⅻ因子：133.6
抗CL IgG：5.8
抗CL IgM：3.4
抗β2-GPI IgG：5.3
抗β2-GPI IgM： 3.1
LAC：1.0
ﾌﾟﾛﾃｲﾝS活性：90.5
ﾌﾟﾛﾃｲﾝC活性：107
PT秒：11.3
PT %：95
PT-INR：1.01
APTT：29.7
ﾌｨﾌﾞﾘﾉｰｹﾞﾝ：256
血糖値,インスリンも正常値
⬜︎ 治療歴：
2020年
子宮鏡検査 異常なし
卵管造影検査なし
2021年 9月(36歳)
採卵1回目※自費
2021年12月(36歳)
1回目移植→陰性
2022年3月(37歳)
2回目移植→流産1回目
5w2d胎嚢確認後、
3日後に自宅流産
2022年8月(37歳)
採卵2回目 ※保険
2023年3月 (38歳)
3回目移植→流産2回目
6w3d心拍確認後、
翌日に自宅流産
2023年6月〜9月
不育症検査、MRI
子宮腺筋症の診断
2023年9月〜2024年1月
レルミナ
⬜︎ 凍結胚盤胞：5AA、3BC×2
子宮腺筋症
描いてくださった図を見ると、
【子宮の筋層が、
分厚くなっている】
という事ですね。
なぜ医師が、
「子宮底のあたり」と
表現したか謎ですが、
【子宮腺筋症で、
子宮筋層が厚くなっている】
という、
エコー結果だったようですね。
流産の原因か
子宮腺筋症が重症になると、
流産や早産を、
非常にしやすくなります。
しかし、
ご質問者様の場合は、
子宮腺筋症の程度が、
重症かはまだわかりません。
子宮腺筋症の、
重症度の目安としては、
子宮腺筋症の病変が、
「部分的なものか、
全体に広がっているか」
になります。
びまん性子宮腺筋症
子宮腺筋症が、
全体に広がっているほど、
子宮腺筋症は重症であり、
妊娠しにくく、
流産しやすいです。
そして、
病変が全体に広がった状態を、
「びまん性」と言います。
子宮腺筋症が、
子宮筋層全体に広がった状態を、
『びまん性の子宮腺筋症』
と言います。
限局性の子宮腺筋症
反対に、部分的な病変は、
「限局性」と言います。
軽症〜中程度の子宮腺筋症は、
正常な筋層と、
子宮腺筋症の病変のある筋層に、
分かれており、
病変が広がるほど、
びまん性に近くなります。
びまん性子宮腺筋症と流産
子宮腺筋症の病変が広がると、
子宮筋層の全体が、
古い組織と血液で、
ガチガチに硬くなります。
すると、
子宮筋層や子宮内腔を含めて、
子宮全体は大きくなり、
伸縮性は失われます。
妊娠すると、
胎児が大きくなるにつれて、
子宮の筋層が伸びて、
子宮が大きくなる必要があります。
伸縮性が失われると
子宮の伸縮性が失われると、
胎児は押し出される為、
流産・早産を誘発します。
これが、
子宮腺筋症で、
流産を引き起こす仕組みです。
妊娠週数と流産・早産
上記のように、
子宮腺筋症は、
重症(びまん性)であればある程、
流産しやすいです。
さらに、
妊娠週数が進めば進むほど、
胎児の大きさに合わせて、
子宮が大きく広がる事ができない為、
流産・早産しやすいです。
ご質問者様の場合
ご質問者様の場合は、
妊娠5週と6週の流産です。
仮に、とても重症で、
「びまん性子宮腺筋症」
であるとしても、
流産が早いので、
他にも要因があるのではないか
と思います。
妊娠5,6,7週程度だと、
胎児はとても小さいので、
子宮筋層の伸縮性は、
まだ関係ない頃です。
厳しくなってくる頃
非常に重症で、
びまん性子宮腺筋症の方で、
どうにも流産を繰り返される方は、
いらっしゃいます。
当院でも複数人、
体外受精と出産のどちらも、
診療させて頂きました。
＊現在は、当院は、
不妊治療専門クリニックで、
産科は診療していません。
当院のブログ上にも、
びまん性子宮腺筋症で、
流産を繰り返されている方の、
ご相談もございます。
ただ、いずれの方も、
妊娠15週頃前後からであり、
流産しやすいです。
これくらいの週数から、
子宮筋層が伸びないと、
厳しいです。
これらの事から、
ご質問者様の場合は、
他にも原因あるのではないか
と思います。
文・イラスト：理事 岩城桃子
今日も皆様のお力になれますように
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