皆様へのお願い
ご質問など頂く際に、
「匿名」様
「匿名希望」様
以外で、
お名前をつけてくださると幸いです。
匿名・匿名希望が多く、
過去にご質問頂いた内容が、
わからなくなってしまいます。
お手数おかけ致しますが、
なんでも良いので、
お名前をつけてくださるよう、
ご協力して頂けると助かります。
前回の記事
【ホルモン補充による続けての移植について】
夜分失礼します。
この度は、お忙しい中、相談に応じていただき、ありがとうございました。
先生のご意見を参考にして主治医と今後の方針を再検討していきたいと考えています。
勝手ではありますが、
今後もご相談させて頂く機会があるかと思いますので、
ご対応いただけますと幸いです。
引き続きよろしくお願いします。
情報まとめ
⬜︎ ご年齢:48歳
⬜︎ 体外受精で移植6回
→ 全て陰性?
⬜︎ 現在の治療:提供卵子での胚移植
⬜︎ 卵子ドナー年齢:24歳
⬜︎ 凍結した胚盤胞:15個
⬜︎ PGT-A:15個実施
⬜︎ 正常胚:14個
⬜︎ モザイク胚:1個
モザイクの%不明。
* PGT-A正常の提供卵の、
2個は1回ずつ移植済み(流産/陰性)
⬜︎ 流産歴:1回(24歳の提供卵)
妊娠8週の稽留流産
⬜︎ 現在の残りの凍結胚盤胞:13個
⬜︎ 現在の移植周期:ホルモン補充周期
【内容】
プロギノーバ4錠/連日
エストラーナテープ8枚/隔日
ペントキシフィリン2錠/連日
ユベラ6錠/連日
生理9日目
E2:730
PROG:0.22
子宮内膜:7.3㎜
生理14日目(予定?)
イントラリピッド点滴
PRP療法 子宮内投与
*プロギノーバは、
海外のE2製剤の飲み薬です。
休み周期について
採卵 → 採卵
採卵 → 移植
移植 → 移植
移植 → 採卵
当院では、
これらの全ての間に、
休み周期を挟んでいます。
休み周期のメリット
今回、ご質問者様であれば、
移植周期の連続ですね。
移植周期で、
着床に向けて様々な薬を使った
と思います。
ホルモン剤は、
服用をやめて、
すぐに影響がなくなる訳ではないです。
連続すると
採卵でも移植でも、
休みなくホルモン剤を重ねると、
目指したい状態から、
徐々に離れていきやすいです。
仮に、血液検査で、
ホルモン値で問題なくても、
末梢血(血液検査)のホルモン濃度と、
子宮のホルモン濃度は、
異なる事がわかっています。
基本は、
子宮内のホルモン値は、
計測ができません。
例:ビタミンC
聞いた事がある方も、
いらっしゃるかもしれません。
ブライトニングで、
ビタミンCの飲み薬を内服しても、
まずは、
全身の中で、
ビタミンCを多く消費する部分
(何らかの怪我など)に、
優先して消費される
とわかっています。
体内で優先して使われるべき部分で、
消費されて、
最後の最後に、
ブライトニング効果として、
効果を発揮するだろう
とされています。
1周期休みを挟むと
1周期、つまり、約1ヶ月、
薬を使わない期間があれば、
子宮内での濃度も、
元に戻ってくるでしょう。
基本は、
子宮に優先されるので、
末梢血よりも、
子宮内の濃度の方が高い事が、
わかっています。
休み周期を挟むデメリット
患者様へのデメリットは、
特に、考えられません。
連続して、
妊娠率の低下のリスクがある
と考えるためです。
特に、薬の量が多ければ多いほどです。
例えば、今はE2製剤が多く、
E2が高いので、
今回で3回目の提供卵子での移植ですし、
妊娠・出産を願っていますが、
もしも、何らかの事情で、
キャンセルになったり、
万が一陰性であれば、
休み周期を挟んだ方が良いと思いますよ。
複数の選択肢がある
どのような診療分野にも、
医学には、
様々な意見があり、
患者様としては、
選択が難しく、
大変になってしまうと思います。
複数の選択肢があると、
難しさもありますが、
その選択肢の中には、
どれか自身にあった治療がある可能性も、
十分にあり得ます。
どう選ぶべきかは、
難しいところだと思います。
1番はご納得のいく治療を、
受けられると良いですね。
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医療法人社団 岩城産婦人科
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