皆様へのお願い
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「匿名希望」様
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お名前をつけてくださると幸いです。
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わからなくなってしまいます。
お手数おかけ致しますが、
なんでも良いので、
お名前をつけてくださるよう、
ご協力して頂けると助かります。
前回の記事
情報まとめ
不正出血の種類
不正出血が起こった時に、
不正出血の原因や状態を、
探る必要があります。
【機能性出血】
がん検診が陰性で、
流産の兆候ではない、
子宮に何らかの異常が見られない、
(器質的な異常がないと言います)
という時は、
「機能性出血」となります。
【器質性出血】
子宮の病気や流産の兆候などは、
「器質性出血」となります。
*器質的な疾患は、
例えば、
がん、子宮内膜症、感染症などです。
機能性出血の種類
機能性出血にも、
いくつか種類があります。
代表例
「消退出血」
「破綻出血」
「中間出血」
など
消退出血
子宮内膜が、
エストロゲン(E2)と
プロゲステロン(P4)の支配下であり、
この2種類のホルモンの、
減少・消退で、
子宮内膜が剥がれて出血を起こす事を、
「消退出血」と言います。
また、黄体機能不全では、
黄体からの黄体ホルモンの分泌不全で、
消退出血を起こします。
*黄体機能不全:高温期/黄体期に、
黄体ホルモン(P4)の分泌が、
十分ではない事。
黄体機能不全は、
黄体ホルモンの十分な分泌期間、
黄体ホルモンの十分な分泌量が、
不足しているとされています。
さらにもうひとつ、近年では、
期間も量も十分だけれど、
受容体(レセプター)に問題がある
というタイプも、
報告されています。
消退出血の例
ピルを服用して、
ピルの服用をやめたら起こる出血は、
厳密に言うと、
「消退出血」であり、
機能性出血の1つです。
ピルは、
エストロゲンとプロゲステロンを、
両方とも含みます。
患者様にはわかりやすく、
「ピルが終わって生理がきたら、
受診してくださいね」
という風に、
生理/月経と言っている事が、
多いです。
カウフマン療法も同様です。
破綻出血
プロゲステロンが分泌されず、
エストロゲンの、
過剰な分泌が続くことで、
子宮内膜の増殖過剰が起こり、
出血をきたす事が、
主な病態です。
ダラダラ続く出血が特徴の1つです。
もう1つの大きな特徴は、
閉経との関係です。
【 破綻出血と閉経 】
すでに閉経された方、
閉経間近の方、
卵巣機能がひどく低下した方に、
起こりやすい機能性出血が、
「破綻出血」です。
→ 破綻出血は、
この点が非常に特徴的です。
消退出血と破綻出血の違い
「消退出血」
出血してエストロゲンが下がる。
「破綻出血」
出血してもエストロゲンが高い。
閉経直前や、閉経時に起こる。
ダラダラ長く続きやすい。
*上記は、
E2製剤の使用の有無に関わらない。
中間出血
上記の2つとは別に、
「中間出血」という、
機能性出血があります。
排卵前に、
一旦エストロゲンは高値となり、
排卵後に少し下がる事で、
(エストロゲン濃度の相対的低下)
子宮内膜が反応して、
出血する事があります。
→ これを「中間出血」と呼びます。
排卵時にエストロゲンが、
少し下がる事自体は、
誰でも起こる事で、
正常です。
文・イラスト:理事 岩城桃子
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