皆様へのお願い
ご質問など頂く際に、
「匿名」様
「匿名希望」様
以外で、
お名前をつけてくださると幸いです。
匿名・匿名希望が多く、
過去にご質問頂いた内容が、
わからなくなってしまいます。
お手数おかけ致しますが、
なんでも良いので、
お名前をつけてくださるよう、
ご協力して頂けると助かります。
前回の記事
院長の回答
前回の続きですね。
情報まとめ
⬜︎ 現在のご年齢:35歳
⬜︎ 死産時のご年齢:33歳、34歳
⬜︎ 死産の週数:2回とも20週未満。
→ 妊娠初期または妊娠中期の流産。
○ 妊娠後期:妊娠28週〜
⬜︎ 胎児の絨毛検査:なし?
* 不育症検査について *
⬜︎ 夫婦染色体検査:なし
⬜︎ 第Ⅻ因子:数値不明
⬜︎ 抗カルジオリピンIgG:6.1
⬜︎ 抗カルジオリピンIgM:5.1
⬜︎ 抗β2-GPI IgG:6.4
⬜︎ 抗β2-GPI IgM:2.6
⬜︎ LAC:0.8
⬜︎ プロテインS:78.8
⬜︎ プロテインC:100
* ウイルス性の炎症について *
⬜︎ 胎盤の病理検査で、
炎症が認められた。
慢性子宮内膜炎について
“何かしらの炎症がおきている
(採血では分からない)場合どんな予防をしたらよいでしょうか?“
"内膜間質の一部に淡く陽性を示し、
形質細胞の陽性像は判然としません。
と初見に書いてあります。"
CD138の結果と治療
この検査結果は、
形質細胞と書いているので、
おそらく、
CD138かなとは思います。
慢性子宮内膜炎については、
治療は基本的に、
抗生剤になります。
ただ、慢性子宮内膜炎については、
「陰性」と言われたのですよね?
再検査もしくは治療
慢性子宮内膜炎が気になる場合は、
以下の選択肢があります。
① 移植周期より前に、
CD138検査を行っておく。
② 移植周期に治療を兼ねて、
抗生剤治療を行っておく。
① 再検査を行う
もしも、
慢性子宮内膜炎が気になる場合は、
前回の検査がいつ頃か、
わかりませんが、
再検査をしても良いでしょう。
慢性子宮内膜炎は、
1度検査を行って、
陰性ならば再検査をしない事も多い
と思います。
その為、
医師が「必要ない」と言えば、
検査を受けられない可能性もあります。
また、2回の死産に、
本当に、
慢性子宮内膜炎が関係するのか、
定かではありません。
もっと他に、
大きな原因があるのではないか
とも思います。
②移植周期での治療
移植周期には、
CD138の検査はできません。
その為、
移植周期に再発や悪化があっても、
わかりません。
そこで、
当院では移植周期に、
抗生剤の「ファロム」を使用します。
抗生剤のファロム
抗生剤であり処方薬の1つです。
着床を妨げると言われる、
「慢性子宮内膜炎」は、
抗生剤の治療が一般的です。
ただ、抗生剤は、
妊娠に服用できないものも多いです。
ファロムであれば、
慢性子宮内膜炎にも効果があり、
妊娠に使える抗生剤です。
ビブラマイシン
慢性子宮内膜炎の治療で、
メジャーな『ビブラマイシン』は、
妊婦に投与しないように
とされる薬です。
そのため、
最後にビブラマイシンを使ってから、
1ヶ月あけて、
移植をする必要があります。
この1ヶ月の間に、
慢性子宮内膜炎が、
再発する可能性もあります。
感染症予防
また、胚移植は、
体の外から器具を入れます。
感染予防の観点からも、
なんらかの抗生剤は、
いずれにしろ使った方が良いです。
*ファロムは、
最悪、当院のオンライン処方に、
取り扱いがあります。
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抗生剤ファロムと、
常在菌・悪い菌の治療。
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