皆様へのお願い
ご質問など頂く際に、
「匿名」様
「匿名希望」様
以外で、
お名前をつけてくださると幸いです。
匿名・匿名希望が多く、
過去にご質問頂いた内容が、
わからなくなってしまいます。
お手数おかけ致しますが、
なんでも良いので、
お名前をつけてくださるよう、
ご協力して頂けると助かります。
前回の記事
前回までのおさらい
ご質問
①内診中、
先生が看護師に「左、パラ」と、
少し大きめの卵のようなものを指しておっしゃっていたのですが、
これはどういうものを意味しているのでしょうか。
カルテを見ても、
パラとだけ書いてあり、
サイズや内膜の厚さも書かれていませんでした。
遺残卵胞だったのかな？
それでも移植して大丈夫なのかな？
と気になりました。
おそらくは、
「傍卵管嚢腫」Paratubal cyst
「傍卵巣嚢腫」paraovarian cyst
などを、
省略&総称として、
「パラ」と呼んでいる可能性。
卵管や卵巣の近くにできた嚢腫の事。
「傍卵管嚢腫」「傍卵巣嚢腫」であれば、
先天的にあるとされていて、
基本的に、
卵子の質や排卵には
影響はない。
ただし、診断としては、
すぐには見分けられません。
大きくなったり、
小さくなったりしたら、
別のものという事になります。
エコーをする機会には、
都度、見ておく事が良いですね。
ご質問②
“②今回ウトロゲスタンを使用して移植をむかえる予定ですが、
主治医にはそれらを使用する旨、
伝えないつもりです。
しかし、移植直前に血液検査をした際の黄体ホルモンの数値や、
実際に移植をおこなっている最中に
主治医にはわかってしまうものでしょうか。“
自然周期の移植
自然周期の移植との事なので、
排卵を利用した移植です。
「排卵が起こる」
という事は、
黄体が形成されて、
体内での黄体ホルモンの濃度は、
上昇します。
黄体ホルモンの薬の処方
自然周期で、
体内での黄体ホルモンは起こる
としても、
黄体ホルモンの薬は、
何かしら処方される事の方が、
多いです。
それは、
排卵で黄体ホルモンの、
自己分泌があるとしても、
薬で補充すると、
妊娠率・出産率が上昇する
と報告されている為です。
わからない
つまり、
自然周期で、
体内で黄体ホルモンが、
分泌されるので、
黄体ホルモンを測定しても、
まずわかる事はないですね。
またさらに、
おそらく黄体ホルモンの薬は、
何か処方される事を考えると、
どこまでが何の上昇かなんて、
わからないでしょうね。
腟坐薬
移植周期では、
黄体ホルモンの薬の中で、
最も重要とされるのは、
「腟坐薬」
とされています。
これは、
ホルモン補充周期でも、
自然周期でも、
レトロゾール周期でも、
同様です。
着床・妊娠の為には、
子宮内の黄体ホルモンの濃度を、
上げたいわけです。
腟坐薬は、
飲み薬・注射と違って、
子宮に対して、
局所的に黄体ホルモンの濃度を、
上げる事に適しています。
その為、
移植周期では、
『黄体ホルモンの腟坐薬は、
しっかり使った方が良い』
と思います。
ご参考になりましたら幸いです。
また何かわからない事がございましたら、文・イラスト：理事 岩城桃子
今日も皆様のお力になれますように
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