前回の記事
院長の回答 
前回の続きですね。情報まとめ
☑︎ ご年齢：43歳
一人目不妊
☑︎ 妊娠歴：1回【2021年,顕微授精】
→ 妊娠11週で胎児水腫が発見され、
妊娠8ヶ月直前で胎動が止まり、
死産。【2021年】
☑︎ 不育症検査：必要なしと言われる
＊現通院先(低AMH専門クリニックで)
☑︎ AMH：現在不明
2020年7月に0.03
☑︎ FSH：不明
☑︎ E2：不明
☑︎ LH：不明
☑︎ 現在の凍結胚：前院FにCC胚盤胞1個
→自費診療の採卵。
死産した時の子と同周期の胚。
40歳時の凍結。
☑︎ 残りの保険回数：残りなし
☑︎ 今後の治療：PRP療法＋採卵1回、
もしくは、採卵2回。
それとも先に、
前院FのCC胚盤胞の移植か。
☑︎ お悩み：今後の治療の進め方
＊現通院先(低AMH専門クリニック)は、
PFC-FDの取り扱いはなく、
PRP療法のみ。
→ 2,3ヶ月に1回、
卵胞が見えるので、
治療の再生医療、成長因子の投与は、
必要がないと言われている。
採卵か、凍結胚の移植か
43歳、
3年前のAMH0.03、
死産後は、
採卵をして移植をするも、
妊娠につながらない(分割胚)
という、
今の状態ならば、
40歳のCC胚盤胞を、
先に移植した方が
良いかもしれないですね。
非常に微妙なところです。
移植を先にするメリット
移植が先が良いかもしれない
と考えるのは、
採卵・移植、
どちらを先に行うか、
それぞれのメリットを考えての事です。
移植を先に行う事のメリット
① 卵巣機能が非常に低下して、
残りの卵の数が少なく、
採卵がなかなかすぐには、
うまくいかなさそうだから
② 凍結卵が40歳の時の卵だから
③ 凍結卵は、
評価がかなり低いとは言え、
胚盤胞まで育っているから
採卵を優先するメリット
① 卵巣機能が低下しており、
ほぼ閉経の状態なので、
卵が完全に見えなくなる前に、
採卵した方が良いという考え
② CC胚盤胞を含めて、
複数個移植する手段があるから
③ CC胚盤胞では、
融解した時に変性してしまい、
生き返らない可能性もあるから
選択肢
【 1 】
CC胚盤胞の移植を先に行う。
もしも出産にならなければ、
その後、採卵をする。
【 2 】
採卵を先に行い、
新たに凍結した卵を移植する。
【 3 】
採卵を先に行い、
新たに凍結した卵と、
凍結してあるCC胚盤胞を移植
【 4 】
あと1回だけ採卵して、
採れても、
採れなくても、
そのあとは移植にする移行する。
※採卵できなければ、
CC胚盤胞のみの移植
CC胚のみ移植を行う場合
先にCC胚盤胞の移植を行う場合は、
凍結してある前院でも、
移送してから今の病院でも、
どちらの病院でも、
移植は可能です。
自費診療の胚盤胞なので、
特に、今の病院に、
了承を得なくても良いくらいですが、
伝えて差し上げると、
親切で丁寧かもしれませんね。
前の通っていた病院の治療次第
前に通っていた病院が、
「治療内容が、
とても適していなかった」
という訳でなければ、
前の病院で移植しても良い
と思います。
以前お聞きしたかもしれませんが、
前の病院と、
今のご通院先の、
両方の移植周期の治療内容は、
どのようなものでしょうか？
複数個移植
今の病院は、
複数個移植はOKでしょうか？
今の病院で、
CC胚の移植を行うメリットの1つは、
新たに採卵して、
CC胚盤胞を含めて、
複数個移植を行う事が
挙げられますね。
続きます。文・イラスト：理事 岩城桃子
今日も皆様のお力になれますように
オンライン処方のお申し込みはこちら
※現在、ルテウムは、
品薄の影響で、
外来のみの処方になっております。
ウトロゲスタンは再開しました。
市区町村までの住所など省略された入力は、
処方が出来ない場合があります。
２回目以降もこのフォームからのご利用をお願いします。
問診票は順次新しくなるため、
古いものは使えません。
wordpress@iwaki-sanfujinka-blog.com
よりメールが届きますので受信設定で迷惑フィルターの解除をお願いします。
※送信専用のメールアドレスです。
受信はできません。
求人情報
培養士への質問を大募集中
haibaiyoshi@gmail.com
✽.｡.:*・ﾟ ✽.｡.:*・ﾟ ✽.｡.:*・ﾟ ✽.｡.:*・ﾟ ✽.｡.:*・ﾟ
ブログ、コメントなどで、当院がお答えする内容は、あくまでもお話をいただいた情報に基づいた一般的な見解をお示しするもので、実際の診察（セカンドオピニンオンを含む。）ではありません。
直接医師と対面しての診察、検査を行なっていないため、お伝えした内容の正確性を保障するものでは全くありませんので、予めこの点を十分ご理解ください。
当院の医師の診察（セカンドオピニオン含む。）をご希望の方は、恐れ入りますが電話やメール等での診察は行っておりませんので、ご来院をお願いいたします。
また、当院でのオンライン処方をご利用の方も含め、メールやメッセージで直接のご相談をいただいた場合、当ブログでご回答が可能な範囲の内容を当ブログで取り扱わせていただく以外は、個別のご相談ご回答に応じることはできかねますので、予めご了承ください。
（メールやメッセージでご相談をいただいても個別のご相談に対してメールやメッセージでの回答は行っておりませんのでご注意ください。）
✽.｡.:*・ﾟ ✽.｡.:*・ﾟ ✽.｡.:*・ﾟ ✽.｡.:*・ﾟ✽.｡.:*・ﾟ
当ブログの内容には細心の注意を払っておりますが、当ブログの内容はあくまでも投稿時点における研究発表の内容や、医療水準に基づいて記載しているものであり、内容について将来にわたりその正当性を保障するものではありません。
当ブログの内容の利用はブログをご覧になられる皆様の責任と判断に基づいて行って下さいますようお願い申し上げます。
上記利用に伴い生じた結果につきまして、当院はその一切の責任を負いかねますので、予めご了承下さい。
実際に、お身体のことで、ご体調などについてのお悩み、お困りのことなどございましたら、必ず、専門の医療機関を受診の上、医師の診察を受けていただきますようお願い申し上げます。
✽+†+✽――✽+†+✽――✽+†+✽――
当ブログの内容、テキスト、画像等にかかる著作権等の権利は、すべて当院に帰属します。
当ブログのテキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
✽+†+✽――✽+†+✽――✽+†+✽――
医療法人社団 岩城産婦人科
北海道苫小牧市緑町1-21-1
