【ホルモン補充周期の失敗】黄体期が早めに終了し、生理が来た?(NAO様) | 岩城産婦人科妊活ブログ

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【北海道の不妊治療専門クリニック】
早発閉経、難治性不妊、男性不妊、着床不全、不育症など得意。
患者様のご意見第一、納得できる治療を心がけてます。
[オンライン処方,PFC-FD,ネオセルフ検査,タイムラプス,TESE/PIEZOICSI可能]

NAO様よりご質問頂いております。
※前回の続きです。
 
にっこり 院長の回答 にっこり
 
看板持ち 前回の続きですね。
 
 

状況まとめ

  

☑︎ ご年齢:39歳

☑︎ AMH:1.07

☑︎ FSH:9.2

 


  

☑︎ 出産歴:35歳で出産

 

→ 33歳時の胚盤胞1個を、

ホルモン補充周期で移植。

 

 

移植内容:エストラーナテープ

プレドニン

ユベラ

バイアスピリン

ルトラール

プロゲデポー筋注

ダクチル

 


《同じ病院》

  

☑︎ 現在の治療:2人目で体外受精中。

  

☑︎ 移植した胚:33歳時点

 

☑︎ 1回目の移植:上記と同じ処方内容

 

4AB胚盤胞を1個移植で、

移植9日目hcg68.2

化学流産

 

 

☑︎ 2回目:上記同様の処方

6日目3BC胚盤胞→陰性

 

 

☑︎ 3回目:上記同様の処方

3日目7細胞グレード3→陰性

 

*ここで当院にご相談頂き、

転院し、

保険診療の体外受精へ。 

  


《別の病院》 

 

☑︎ 採卵:1回 

☑︎ 凍結:胚盤胞2個 

☑︎ 移植:2回

→1個ずつの移植

 

いずれもホルモン補充周期

 

 

内容:生理2日目から

エストラーナテープ4枚

ジュリナを1日1回2錠(D12まで)

 

移植日の5.5日前から

ワンクリノン1日1回

デュファストン1日3回2錠ずつ

 

ビタミンD、Eはサプリ服用

  


 

☑︎ 移植1回目:5日目4AA

→ 移植10日目hcg439.9

→ 胎嚢確認後、自然流産

判定陽性日から出血あり

 

 

☑︎ 移植2回目:6日目4AB

→ 移植7日目から出血あり

→ 移植後8日目hcg 63.3

→移植15日目hcg 5.4

 

 
 
  

 判定日前の出血について

 

 

“判定日前の出血について

通院中の医師に伝えた所、

その出血は赤ちゃんではなく、

NAOさん自身の出血です。

と言われました。

 

私自身の出血とは、
どの様な状況で起きる

出血の事を言っていたのでしょうか。“

 

 
  

 「あなた自身の出血」とは?

 

 

鉛筆 おそらく、

主治医の説明の意味は、

流産での出血ではない

胎児には関係ない出血

という意味で、

言ったのだと思います。

 

 

予防 つまり、

医師の説明からも、

その出血が、

ご質問者にしか関係しない出血】か、

こどもに関係する出血(流産)】か、

という話で、

ご質問者にしか関係しない出血

と診断した

という事です。

 

 
 

 ご質問はごもっとも

 

 

ハリネズミ ただ、そこで、

ご質問者様としては、

 

☑︎ その出血が、

流産に関するものではないならば、

何の出血

 

☑︎ どういう状態

 

☑︎ なぜ起こった

 

☑︎ 着床や妊娠の維持、

流産には関係ないのか

 

 

という疑問が出てきますよね。

 

  
 

 出血理由の可能性2つ

 

  

鉛筆 前回までにお伝えしたように、

判定日までの出血は、

以下の2つの可能性があります。

 

 

 着床はギリギリしたものの、

着床してすぐに、

妊娠維持できる程の、

ホルモン量がない状態に陥り

判定日より前に、

出血が起きた

 

 

 着床していないし

ホルモン量も足りず

判定日より前に、

早めに出血が起きた。

 

 

右差し いずれにしても、

判定日前の出血は、

ホルモン量が不十分だった

と考えられる、

とお伝えしました。

 

  
 

 流産の出血の可能性

 

 

 着床はギリギリしたものの、

着床してすぐに、

妊娠維持できる程の、

ホルモン量がない状態に陥り

判定日より前に、

出血が起きた

 

 

→ この場合は、

あくまで「着床後」を、

想定している可能性なので、

流産での出血

という意味になります。

 

 

ご質問者様側だけの出血ではない

いう事になります。

 

 

鉛筆 つまり、

主治医の説明では、

この可能性が、

否定されてくる内容で、

当てはまらない内容になります。

  

 
 

 機能性出血の可能性

 

 

 着床していないし

ホルモン量も足りず

判定日より前に、

早めに出血が起きた。

 

 

→ これは、

機能性出血が起きてしまった

という事でしょう。

 

 

右差し生理がきた」という事と、

ほぼほぼ同じ意味です。

 

 

悲しい 前回のブログ記事の通り、

この場合は、

黄体期を十分持続できず

高温期が終わり低温期になり、

出血した(生理がきた)

という事になります。ピリピリ

 

 
 

 機能性出血後の着床・妊娠

 

 

悲しい 高温期の時、

一度でも低温期になり

出血が起こった場合

(機能性出血や生理がきた場合)

妊娠はできません

 

 
 

 テキストを入力

 

 

悲しい その為、

判定日前の出血は、

基本的に、

ホルモン補充周期が、

うまくいかなかった

ホルモン補充がうまくいかず、

黄体期が終わってしまって、

生理が来た

ということになります。

 

 

バイキンくん もちろん、

何か怪我しての出血なども、

可能性が0ではないですが、

今回は考えにくいですね。

 

 

悲しい 薬の内容的には、

黄体ホルモンが非常に少ないので、

そうなってしまっても、

すごく不思議には思いません。

 

 

悲しい その為、矛盾が生じます。

 

 

雲 このままだと、

hcgは上がったものの、

総合的に、

化学流産ではなくて、

陰性だった

という事になります。

 

 

雷 何かおかしいな、

という感じです。

 

 
 
車 続きます。
 
 
回答:院長 岩城雅範

文・イラスト:理事 岩城桃子

 

クローバー今日も皆様のお力になれますようにクローバー

 

 


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※現在、ルテウムは、

品薄の影響で、

外来のみの処方になっております。

 

ウトロゲスタンは再開しました。

 

 

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