前回の記事
状況まとめ
☑︎ ご年齢
女性:不明
男性:不明
☑︎ 女性の検査
卵管造影検査:不明
子宮鏡検査:不明
AMH:検査未実施
FSH:4.1
LH:2.6
E2:18.7
プロラクチン:19.2
黄体ホルモン:不明
* 検査した各ホルモン値は、
7年のピルの服用をやめ、
30日以上薬の服用なしできた生理3日目
☑︎ エコー検査:生理3日目不明
☑︎ 基礎体温:不明
☑︎ 黄体機能検査:不明
☑︎ 子宮頸管粘液検査:不明
☑︎ 排卵検査薬の使用・LHサージ:不明
☑︎ 精液検査の結果
精液量:3.0
精子数:11200.0万
運動率:50%
奇形率:6.0
白血球数:20.0
*単位が所々ありませんが、
頂いた文章のまま記載します。
☑︎ 亜鉛:不明
☑︎ テストステロン:不明
☑︎ 詳しい治療:不明
タイミング法?人工授精?
☑︎ 休み周期:なし
閉経の心配について
“自力での生理もままならず、
閉経に向かっているのでは無いかと心配です。“
閉経していませんし、
FSH、LH、E2も正常です。
FSH 4.1の時点で、
閉経していませんよ。
ご質問者様の状態
AMH:検査未実施
FSH:4.1
LH:2.6
E2:18.7
プロラクチン:19.2
黄体ホルモン:不明
閉経と低反応と正常
閉経すると・・・
FSH 40以上
E2 15未満(20未満)
AMH 0.02未満
また、LHも高くなります。
FSHは、
8を超えると、
卵巣機能の低下を示します。
「卵巣機能の低下」とは、
卵巣がお疲れ気味で、
いわゆる、
『低反応』の状態です。
FSHが15を超えると、
低反応に拍車がかかり、
卵子自体の質が低下します。
FSHが20を超えると、
かなり低反応の度合いが強く、
なかなか卵子が順調には育たないです。
FSH20以上だと、
妊娠率は4%と言われています。
40以上になると、
閉経の目安となります。
下垂体・視床下部の排卵障害
FSH、LHが、
異様に低い場合に、
下垂体や視床下部の排卵障害を疑います。
FSH、LHが分泌される時、
視床下部→下垂体→卵巣
へ命令が伝達されます。
排卵障害は、
卵巣の機能だけが問題とは限りません。
卵巣機能の問題ではなく、
下垂体や視床下部が問題で、
うまくFSH、LHが
分泌されない事があります。
結果として、
「卵胞が育ちにくい(排卵障害)」
「生理不順・月経異常」
に繋がります。
この時に、
下垂体と視床下部の働きを見る為に、
負荷試験を行います。
視床下部・下垂体の場合
視床下部性の排卵障害や、
下垂体性の排卵障害の場合は、
体の外からFSHとLHを取り入れる事で、
卵胞がよく育ちます。
つまり、
HMG注射にはよく反応します。
分泌がうまくいかないだけで、
卵巣の機能が正常ならば、
FSHとLHさえあれば、
卵胞は育ち、排卵する、
という仕組みですね。
負荷試験の対象
「FSH、LHが低いときに
負荷試験の検査する」
お伝えしました。
目安としては、
FSH・LHが、
どちらとも0.5や1の時に、
【脳からうまく分泌できてないのでは?】
=
【視床下部、下垂体の異常?】
と疑い、
負荷試験をします。
多くは、
FSH・LHとも、
大体2未満
程度になります。
いずれかが1を切る時や、
(FSHかLHが、0.5など)
もしくは、
両方とも1,2程度であり、
卵胞が育たないときも、
念のため負荷試験をしましょう。
視床下部性の排卵障害や、
下垂体性の排卵障害の特徴は、
「クロミッド」
「レトロゾール」などの、
体内での分泌を促す排卵誘発剤は、
効果がない事です。
↓
↓
なぜならば、
体内での分泌機能に障害がある為です。
ご質問者様の場合
ただ、ご質問者様の場合は、
FSHが4.1あり、
LHも2.6ある為、
視床下部や下垂体が原因とは、
考えにくいです。
そのため、
そもそも負荷試験は不要でしょう。
文・イラスト:理事 岩城桃子
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