胚移植・妊娠初期に、甲状腺疾患の発症の疑いとなりました。(みさき様) | 岩城産婦人科妊活ブログ

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みさき様よりご質問頂いております。

 

  
 
 
 

 

【妊娠中の甲状腺疾患の発覚について】

 

いつもお世話になっております。

一つ前のメッセージにて、

不妊治療クリニック卒業を報告させていただきました、

みさきと申します。

 

 

その後も毎日ブログを拝見し、

勉強させて頂いております。

 

 

実は、妊娠発覚後、つわりのほか、様々な体調不良に見舞われまして、

ここ1週間は喉の痛み(外側から押すと痛む)

及び、夕方以降の微熱(37℃ちょっと)、食欲不振、体重減少等に苦しんでおりました。

 

耳鼻科に行っても、喉は特に腫れていない、

と言われ、もしかしたらと思い、

その後、甲状腺外来を受診したのです。

 

というのも、母も数年前からバセドウ及び橋下病に罹患しており、

私にもその可能性があるのでは、と疑っていたからです。

 

 

受診したところ、

甲状腺が大きい、と言われ、

バセドウか橋本、

どちらかには引っかかると思います、

とのことでした。

(現在、血液検査の結果待ちです)

 

 

そこで伺いたいのですが、

まず、妊娠中でも甲状腺疾患の治療は可能でしょうか?

 

また、流産の可能性などが、

やはり上がるのではないかと不安に感じておりますが、

その辺りはいかがでしょうか?

 

また、普段の生活で気をつけた方が良いことなど、

ございますでしょうか?

 

 

色々と伺ってしまい、いつも申し訳ありません。

お手隙の際にご教示頂かますと、とても嬉しく存じます!

 

 

 
犬 院長の回答 犬
 
指差し 前回の続きですね。
 
 

症状としてはバセドウ病

  

 

ランニング 症状としては、


甲状腺機能亢進症(バセドウ病)

と、

甲状腺機能低下症(橋本病)

ならば、

 

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の疑い

ですね。

 

 
 

未治療で気をつけたい「クリーゼ」

 

 

雲 特に、バセドウ病では、

無治療でいれば、

甲状腺クリーゼ

が起こってしまう事があります。

 

 

悲しい 頻脈など起こしてしまい

最悪心不全、死に至ります。

 

 

悲しい 昔、実際に総合病院で勤務している時に、

非常に残念なことに、

無治療のバセドウ病の方で、

甲状腺クリーゼを起こし、

妊娠中の方で亡くなった方が、

いらっしゃいました

 

  
 

重要なポイント

 

 

薬  妊娠中の甲状腺疾患の治療は、

薬の選択を

間違わないようにする事

が、非常に重要になります。気づき

 

 

カギ この為には、

診断を的確に行う

必要があります。

 

 

ハート そして、

妊娠中に悪化しないように、

コントロールする必要があります

 

 
  

早産・流産

 

 

悲しい 適切な治療をせず、

コントロールが悪いと

流産や早産の原因になります。

 

 

カギ 妊娠全体はもちろん、

妊娠初期の診断・治療は、

非常に気をつけねばなりません

 

 

鉛筆 妊娠初期に、

甲状腺機能のコントロールが、

良くないままの状態が続くと、

妊娠高血圧症候群

(妊娠中毒症)

を引き起こす可能性もあります。

 

 

 

右差し このため、

早く診断をつけて頂く事が必要

になります。

 

 
 

妊娠高血圧症候群

 

 

鉛筆 妊娠時に血圧が上がり、

様々な体の不調を示します

 

 

雲 発症の引き金は様々で、

甲状腺機能のコントロール不良も、

1つの要素になり得ます。

 

 

悲しい 胎児に届くべき血流が悪くなり

早産・流産・死産につながる、

非常に良くない病態です。

 

 
 
 

ランニング 続きます。

 
 
回答:院長 岩城雅範

文・イラスト:理事 岩城桃子

 

クローバー今日も皆様のお力になれますようにクローバー

 

 

 

 

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