Ｏ様より、
ご質問を頂いております。
【前回のご質問の記事は
こちらです。 不妊治療７年。厳しい結果が続いてます。】
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ブログのご記載、ありがとうございます。
記載内容の各項目について、以下の通りお答えします。
①移植方法：ＥＴ４日前にＨＣＧ１０００単位
２日前～当日まで ルトラール
②内膜の厚さ：移植４日前で１２．１ｍｍ（当日は計っているかもしれないが、教えてもらっていない。）
③ＦＳＨの値：１１．０
④凍結卵の状態：mo→桑実胚
G2b9（グレード２の９分割）→割球の大きさ：均等 フラグメント少し
割球の張り：なし
※グレード１のほうがグレード２より良い。 グレード１、２、３の中にもaとｂがあり、
aのほうが良い。
G2aとG2bの違いは割球の張りがあるかないかを表す。
また、手術を行った病院と、不妊治療を行っている病院は異なります。
帝王切開になることは聞いています。
再度、手術をしなければならないときは最悪、卵巣・子宮の摘出が考えられ、
現在も腸との癒着があり、ひどい場合は人工肛門になる可能性があります。
現在は手術は行わない方向です。
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以上、Ｏ様よりご質問頂いております。
メッセージありがとうございます。
移植方法について
自然周期よりは、ホルモン補充周期の方が、
妊娠率は良いとされます。
一度も行ったことがないのであれば、
試してみる価値はあると思います。
内膜の厚みについて 12.1mmという事で、
十分な厚さがあり、問題ないと思います。
その後は黄体ホルモンを投与し、内膜を黄体化させていますね。
内膜の厚みは、黄体化直前の厚みが重要です。
ＦＳＨの値について 月経開始時あたりのＦＳＨが１１なのであれば、
カウフマン療法をした方が良いと思います。
ＦＳＨを下げて、
ＦＳＨの受容体を増やし、
排卵誘発剤の効きを良くします。
そこから、マイルドな刺激で採卵します。
卵巣機能は、下がってきていますが、
全く採れないという事でも無さそうなので、
マイルドな刺激で１つ、２つの質の良い卵子を目指します。
卵巣機能が低下してても、
完全に何にも排卵誘発剤を使わないよりは、
少しは排卵誘発剤を使った方が妊娠率は良いとされます。
それは、自然周期は妊娠率が低いためです。
自然周期は、あまりにも妊娠率が低いため、
イギリスでは国がやらないように言っている方法です。
ただし一方で、
自然周期しかできない、自然周期が適した方もいらっしゃいます。
できれば、
少し刺激が出来るのならば、
した方が妊娠率には、良いです。
胚の評価について ①桑実胚について
確かに、moは桑実胚ですね。
桑実胚から胚盤胞に進むまでのステップで停止することが多いので、
１回の移植あたりの妊娠率は胚盤胞と比較して、桑実胚と初期胚はどうしても低くなります。
②９分割の胚について
タイムラプスで見なければ詳細は不明ではありますが、
定時観察の場合(タイムラプスを導入していない場合)であれば、
見るタイミングによっては、正常分裂をしていても奇数の細胞数に見える場合があります。
この場合であってもすべての細胞が均等という事は考えにくいです。
また、当院では、"割球の張り"については、
評価項目に入れていません。
"'割球の張り"については、
何か学術的な評価の方法があるのでしょうか。
もしあるのであれば、それはそれで良いと思います。
ただ、一番重要なのは、
胚盤胞に到達する事です。
初期胚移植より胚盤胞移植が良い理由について
①胚は本来卵管で育ちますので、
子宮内に数十時間いると、良くないです。
胚盤胞なら約24時間以内に着床へ向かいますが、
3日目胚は約72時間子宮内にいます。
②初期胚は、着床の窓とのズレが出る可能性が、
胚盤胞より高いです。
胚移植をしてしまったら、いつ胚盤胞に育ったか、育つスピードはわかりませんので、
着床の予測が難しくなります。
着床前ギリギリの状態まで、
卵管を模倣した培養器にいる事が良いとされます。
子宮内膜症について 内膜症は、妊娠する事により症状の緩和もあります。
重症な場合には劇的に良くなることがなくとも、今より悪くなることは、少ないです。
カウフマン療法で、ＦＳＨを下げます。
ＦＳＨが８以上、ＡＭＨは0.5未満なので、
マイルドな刺激で胚盤胞を目指します。
(卵巣機能が低下気味なので、無理に沢山の刺激しない方が良いです。)
胚盤胞を目指して培養を行います。
５日間〜７日間培養して頂けるならば、
そうしてもらいましょう。
胚盤胞で凍結します。
移植方法は、
一般的に妊娠率の高いホルモン補充周期をしてみてはいかがでしょうか。
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胚盤胞まで育てて胚盤胞移植を目指す。
その為には、
ご自身に合う刺激周期で胚盤胞到達率をUP！
刺激周期の前周期も治療期間！
移植方法は、ホルモン補充周期がおすすめ。
■+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+■
良い方向に向かい、
良い結果に繋がる事を、心より願っております。
以上が院長の回答となります。
今日も皆様のお力になれますように
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