貴方のせいじゃない。3日目胚と医師の腕 | 岩城産婦人科妊活ブログ

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患者様のご意見第一、納得できる治療を心がけてます。
[オンライン処方,PFC-FD,ネオセルフ検査,タイムラプス,TESE/PIEZOICSI可能]




最近皆さまからの、
お声やご質問を頂き、
とても嬉しく思います。

皆様のお役に立てる事が何よりです。

今回は、
3日目胚のグレードと、
最終的な胚盤胞のグレード、
どちらの評価で妊娠率を決まるかなど
を含めて3日目胚について、
とことん解説していこうと思います。


まずは、3日目のグレードよりも、
胚盤胞の評価の方が、
断然、重要なポイントです。
(ICMとTEの評価です。)



例えば、
3日目で8細胞の時に、
7つは正常1つは異常だとします。

7つの細胞は、
頑張って卵全体を正常にしようと、
頑張ります。


成長していくと共に、
細胞は修正されていき、
結果、良い胚盤胞になりますし、
正常な染色体構造へなります。

人間の体もたっっっくさんの細胞があります。
少しは正常でない細胞もあります。
でも、それは周りの正常な細胞たちが、
頑張って、全体的に正常に保とうとします。


8細胞の時にも、
少し異常な細胞があったとしても、
周りがほとんど正常であれば、
正常になろうと細胞自身が修正して
最終的に、
良い胚盤胞になっていきます。

細胞には正常になろうとする力が強いので、
このように正常になります。

ですから、途中経過より、
良い胚盤胞になっている事が大事なことです。


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3日目胚の移植についても、
多くご質問頂くので、
ご説明していきます。

子宮に卵を戻すと、
その後の成長を見ることは不可能です。

理想は、5日目に良い胚盤胞に育つ事ですよね。

そうすると、卵としても、子宮内膜としても、
妊娠への態勢が整います。


3日目移植だと、
そのあたりで問題点が出てきます。

卵と内膜をばっちり妊娠に向けて準備したいわけです。


子宮内膜の胚盤胞を受け入れる時期は、
7〜8割の方が、
5日目になると言われてます。
(ホルモン補充周期でいう、黄体ホルモン使って、5日目)

しかし、胚盤胞に育ったのが、
6日目だとすると、
内膜は万全ではありません。
下三角


着床しやすい時期(着床ウィンドウ)が、
ずれてしまうかもしれない他にも、
心配な点があります。
下三角
例えば、3日目胚を2つ移植して、
片方は良好胚盤胞
片方は不良胚盤胞
になったとします。

せっかく2つ胚盤胞ができても、
良好胚盤胞と、不良胚盤胞が一緒にいると、
妊娠率が下がると言われています。

それは、良い胚盤胞が、
悪い胚盤胞に引っ張られるため
と報告があります。


まず見直したいのは、
胚盤胞の評価。
本当にその評価が合っているか。

それで胚盤胞の評価が悪いならば、
刺激方法を見直さなければならないです。

卵巣刺激方法は、
何百通りとあります。

ショート法だけとか、
アンタゴニスト法だけとか、
では、全くありません

アンタゴニスト法と言っても、
薬の量、使い方、使うタイミング、トリガー、トリガーの種類、使い方、
前周期の準備、採卵の手順…
もう、
もう
本当に様々です。

移植も、
新鮮胚移植と、凍結胚移植と、
ホルモン補充周期、自然周期、レトロゾール周期。
これだけだと4つ、5つに見えますが、
方法は、
果てしなくあります
下三角


胚盤胞まで、ぜひ育ててほしいです。

胚移植は、
卵と内膜を万全の準備で、
行うべきです。

その一つが、胚盤胞まで育てる事です。



クローバー今日も皆様のお力になれますようにクローバー


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